右脳開発でお子様の才能を開花
第160回 「カロリー・ゼロ」の恐怖
今回は、
「志のある人間に」の第333回
「カロリー・ゼロの恐怖」で
紹介した文を取り上げます。
2013年9月に
「カロリーゼロにだまされるな
本当は怖い人工甘味料の裏側」
医師・大西睦子著(ダイヤモンド社)
が出版されました。
この本には、
カロリーゼロ食品が
売り上げを伸ばす中、
その実態について書いています。
「カロリーゼロ」飲食品は、
カロリーや糖質が
「完全にゼロ」でないばかりか、
それらに含まれている人工甘味料が
身体に害を及ぼすという
指摘が後を絶ちません。
特に、2000年代に
商用で使われ始めたばかりの
新しい人工甘味料は、
砂糖の数百倍の甘みを持ち、
コストも安いことから
一気に使用が広がりました。
しかし、歴史が浅い分、
これらを摂取したことによる
身体への影響は未知数です。
肥満を悪化させたり
抑うつ症状をよぶといった
害悪に関する研究報告が
続々とあがってきているのが
現状です。
■表示基準の問題
「カロリーゼロ」と表示していても、
実際はカロリーゼロではありません。
100g当たりの摂取カロリーが
5kcalまでは
「ゼロカロリー」「ノンカロリー」
「カロリーフリー」
と表示できるのです。
■人工甘味料摂取に
メタボリック症候群・
Ⅱ型糖尿病のリスク
テキサス大学のある調査では、
毎日ダイエット・ソーダを
飲んだ人の36%に、
メタボリック症候群の合併リスク、
67%にⅡ型糖尿病のリスクが
あることがわかりました。
また、ラットの実験によれば、
人工甘味料が食欲を増進させることや、
太りやすい体質になることなどが
明らかにされています。
■味覚を狂わせる
サッカリンは、
砂糖の200倍~700倍の甘みが
あります。
アスパルテームは160~220倍、
アセスルファムカリウムは200倍、
スクラロースは600倍も
甘くなっています。
甘みの強い人工甘味料に
慣れてくると、
甘みに対する味覚が
鈍っていきます。
人は、
「味蕾」と呼ばれる小さな器官で
「甘み」「酸味」「塩味」
「苦味」「うま味」
という5つの味を感じています。
「味蕾」の数は生後から増え続けて
20歳台で最大に達し、
その後加齢に伴い減少します。
特に子どもの味覚は敏感ですから、
様々な味を体験して、
味覚を磨くべきです。
味覚は刺激に慣れやすいので、
普段から甘みの強いものを食べていると、
味蕾の機能が鈍化して、
みの感覚が鈍くなるのです。
■「甘み依存症」が
うつや不安を拡大させる
人工甘味料も、
麻薬、覚せい剤やアルコールと
まったく同じ作用で依存症を起こします。
いったん依存症になると、
さらに甘み、特に人工甘味料の
摂取が増えます。
すると、
神経細胞にあるセロトニンや
ドーパミンなどの神経伝達物質を
減らします。
例えば、
アスパルテームの代謝産物である
過剰なフェニルアラニンは、
血液脳関門を通過して、
アミノ酸の一種でセロトニンや
ドーパミンといった
神経伝達物質をつくるチロシンや
トリプトファンの脳への輸送を
妨害します。
チロシン、トリプトファンが
脳へ運ばれないと、
セロトニンおよび
ドーパミンレベルが低下し、
心の状態が乱れて、
うつや不安、恐怖感などの症状が
出現します。
うつ病になると、
「抑うつ気分」と「興味や喜びの喪失」
といった精神症状のほか、
頭痛、睡眠障害、吐き気、疲れなどの
様々な全身の症状が出現します。
フェニルアラニンは、
食事から摂取しなければならない
必須アミノ酸の一つでもあります。
肉類、牛乳、卵、魚介類など
タンパク質の豊富な食べ物に
含まれています。
フェニルアラニンを、
炭水化物、脂質やタンパク質などの
豊富な食品からバランスよく摂取すると、
脳内神経伝達物質もバランスよく働き、
脳の機能が高まります。
また、
アスパルテームの代謝産物である
アスパラギン酸は、
アスパラガス、豆類、肉類などに
含まれる非必須アミノ酸の一つで、
疲労回復に効果があります。
ところが、
フェニルアラニンやアスパラギン酸を
単独で摂取すると、
脳内神経伝達物質のバランスが崩れ、
心に乱れが生じます。
■腎機能や脳卒中・心筋梗塞の
リスクも増大
抑うつ症状のほかに、
人工甘味料が腎臓に悪い影響を
与えることも分かっています。
ハーバード大学の研究者たちが、
3000人以上の女性を
11年間追跡調査した結果、
人工甘味料使用のソーダを
1日2缶以上飲んでいた人たちは、
飲んでいなかった人たちに比べて、
腎臓の機能が30%も低下していたことが
判明しました。
カロリーありの糖類使用のソーダを
1日2缶以上飲んでいた人たちには、
腎臓の機能低下は認められなかったのに、
です。
さらに
米国コロンビア大学などが
行っている調査では、
人工甘味料が血管系疾患の
発症リスクを高めることも分かりました。
人工甘味料使用のソーダを
毎日飲んだ人たちは、
飲んでいない人たちと比べて、
脳卒中や心筋梗塞などの
血管系疾患を発症するリスクが
43%も高かったのです。
なお、
カロリーありの糖類使用のソーダ類を
飲む人たちには、
このようなリスクは見られませんでした。
人工甘味料は、
体重増加や肥満を防ぐための
健康的な代替品として
愛されているにもかかわらず、
長期的には、
どうやら健康に悪い影響を与えるのです。
そして、我が国は、
今食糧問題での大きな転換期を
迎えています。
この選択は、
今後の日本において
後戻りできないほどの重要なものです。
今週末に行われる
「壱萬会セミナー」の中の人間学講座で
詳しくお伝えします。
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