右脳開発でお子様の才能を開花
子育ての知恵ぶろぐ 第282回 子どもの行動を改善する効果的な手法とは…
と思う親御さんはたくさんいると
思います。
お友達とけんかをしたり、
物をとってしまったり、
おねしょが治らなかったり…。
幼児の頃には、
子どもは数多くの問題行動を
起こすものです。
そういった子どもの行動を改善するのに、
非常に良い方法があるのです。
人間の行動を決めるのは、
顕在意識よりも潜在意識の方が
影響力が強いと言われています。
「わかっちゃいるけど、やめられない!」
というのは、
頭(顕在意識)ではわかっているけれど、
行動(潜在意識)は止められない、
ということになります。
当然、頭で理解して行動を抑制する
ということはできなくはありません。
ただ、特に幼児の場合は
顕在意識がまだまだ発達していないので、
それによって行動の抑制を図るのは
なかなか大変なのです。
逆に潜在意識の方は
大人に比べてオープンなので、
メッセージが入りやすいのです。
年齢が高いと効果がないのかというと、
そうでもありません。
どちらかと言えば、
年齢が低い方が効果が出やすい
といったような程度です。
「明示」と「暗示」という言葉が
あります。
明示とは、文字通り明らかに示すことで、
文章にして表現したりして
目でもわかるように示すことです。
それに対して「暗示」というのは
明確に示すことではなく
暗に示す(隠喩)、
つまり直接的ではなく間接的に示す
ということです。
この「暗示」は潜在意識に入れると
非常に効果的です。
通常「5分間暗示法」と呼ばれている
方法ですが、
きちんと理解して実践しないと
効果が出ないので、
ここで整理しておきたいと思います。
まず、子どもが寝始めて
レム睡眠状態の時=顕在意識レベルは
眠っているけれども
潜在意識レベルの脳が
活発に活動している時
(記憶の整理や定着が行われている時)
に行います。
Rapid Eye Movement=レムの意味ですが、
目が速くぴくぴくと動いている時です。
この時を逃してしまうと、
約90分後に再び来る時を待つしか
ありません。
体をやさしくなでながら、
声をかけていくといいと思います。
体に触れると起きてしまうといった
敏感な子は、
あえてさすらなくても結構です。
あくまでも、
「あなたは愛されていますよ」
という感情を
感覚で示しているだけなので。
そして、暗示の言葉を
徐々に入れていきます。
その時、発信側の声色が大切です。
優しく語り掛けるような声で、
小さな声でゆっくり話してください。
①鍵の暗示
「○○ちゃんは今眠っているけれど、
頭の中に目覚めているところがあって、
これからママの言うことが
とてもよくわかり、
全部頭の中に入って覚えています。」
②愛情の暗示
「○○ちゃんのこと、パパもママも
大好きよ。」
③一体化の暗示
「○○ちゃんとママの心はいつも一緒よ。
ママとお勉強することがすいすいと
頭に入っていき、何でも覚えて、
いつでも取り出すことができますよ。」
④こうなってほしいというイメージを
入れる(矯正の暗示)
お友達とけんかをしてしまう子には、
「○○ちゃんは、お友達と仲良く
遊んでいます。とても楽しいね。」
と入れます。
決して、マイナスワードである
「けんかをしません」などとは
入れてはいけません。
※注意ポイント→
否定語やマイナスを連想させるものは
いれない
おむつをはずしたい時
・・・「おむつがはずれるよ」→×
・・・「かわいいパンツで上手に
トイレにいけるよ」→○
否定語やマイナス言葉は入れては
いけません。
例えば、「真っ赤な大きな梅干を
想像しないでください」と言っても
もうすでにあなたの頭の中には、
真っ赤な梅干でいっぱいです。
おまけにたくさんの唾液さえ出ています。
具体的なポジティブな行動を示すことが
良いのです。
また、改善させたい暗示は
2つまでにしましょう。
それ以上入れても、
脳は混乱するだけで
効果が半減してしまいます。
もしもぐっすり眠ってしまったら・・・
①鍵の暗示のときに
「○○ちゃんは今ぐっすり
ねむっているけれども、
頭の一部分が目覚めて、
お母さんの言うことが
しっかりと聞こえるよ」
と言ってあげる。
子どもが起きてしまう・・・
思いは瞬時に伝わっていくものであり、
また、母子は9歳まで
心と心がつながっているので、
遠くから①~④のことを
イメージすることでもよいのです。
以上の点に注意して、
ぜひ実践してみてください。