右脳開発でお子様の才能を開花
子育ての知恵ぶろぐ 第292回 叱る方がいいのか、 叱らない方がいいのか?PART5
よく使われます。
これを場合に分けて使い、
人の行動を思い通りに
コントロールしようとします。
「条件付きの接し方」と言います。
これに対して、
「無条件の接し方」というのがあります。
いちいち条件を設けずに
いつも愛情を注いでいくのです。
これによって、
子どもはいつも愛されているという
実感を持つようになります。
例えば、毎日寝る前に
絵本を読んであげている場合、
いくら悪いことをして叱られたとしても、
いつものように寝る前には
本を読んであげるといったことです。
悪いことをしたら、
いつも楽しみにしていた
絵本の読み聞かせをしてもらえない
=「ムチ」となります。
このような場合、子どもは
「楽しみにしていた本の読み聞かせを
してくれない=自分は愛されてない」
と感じるでしょう。
悪いことをして叱られても、
「いつものように絵本を読んでもらえる」
というのは、
「子どもの心の安定基盤をつくる」
ことになります。
仮にいったん悪いことをして叱られると、
口もきいてくれないし、
ご飯も作ってくれないというように
なってしまうと、
「子どもの心の安定基盤」は崩れ始め、
「自分は愛されていない」
「自分はどのようにしたらいいのか」
と不安になります。
いくら悪いことをしたとしても、
その行為については叱ることがあっても、
それ以外のことまでも
影響を与えてしまうのはいけません。
そう考えると「アメ」=ほめるというのも
使い方を考えなければなりません。
同じ行動を繰り返したとして、
前回はとてもほめられたのに
今回はまったくほめられなかった
という場合、親の方としては
「今回は忘れてしまったとか
単にほめなかった」で終わりますが、
子どもにとっては
「なぜ今回はほめてくれないんだろう」
と不満の心が出てきます。
この場合、何が問題なのでしょう?
それは、親の子どもに向き合う
意識の問題です。
親の気分によって、
同じ行動をしてもほめられたり、
ほめられなかったりする
というということは、
子どもの側からみてみると、
「親は自分のことを
ちゃんと見てくれていない」
=「本当は愛してくれていない」
と映るかもしれません。
親も人間ですから、
常に完璧な行動をとることは難しいのは
当然です。
でも、
このような心理を考えてみることで、
思わぬ落とし穴が見つかり、
子どもとの関係がもっとよくなることも
あると思います。