右脳開発でお子様の才能を開花
第30回 幼児教育は「共生」→「自立」→「競争」の順番が鉄則
幼児期、小学生の子どもに
きちんと教えなければならないこととは何でしょう。
幼児、小学生の子どもにきちんと
教えなければならないこととは何でしょう。
それは、まず「共生」の意識です。
みんなと共に生きることを
徹底的に教えるのです。
最近、小学生の校内暴力が
急増しています。
07年度に発生した小学生が引き起こした
校内暴力の件数は4800件あまりと、
02年と比べて3.5倍に増えています。
それと呼応して増えているのが、
公立の中・高一貫校です。
07年の学校数は、200校あまりと、
02年に比べて3.5倍に増えているのです。
単なる偶然かもしれませんが、事実、
子どもの心のやり場がなくなっています。
ちなみに、2014年度は、11,000件と、
さらに以前より倍増しています。
校内暴力の原因は、様々だと思いますが、
公立の小学校の中にも「競争原理」が
持ち込まれてきました。
全国学力テストの実施で、
地方自治体は大きく揺れています。
公立の中にも、
人気校と不人気校との差が激しくなり、
地域によっての格差がますます激しく
なっています。
学力問題は、大きな問題です。
学力レベルが下がるというのは、
国力にも関わる重大な問題です。
でも、学力問題を語る前に、特に公立学校で
大切にしなければならないのが「共生」です。
一つの学級には、貧しい者も富める者も、
体に恵まれている者も
体の不自由な者もいます。
そのような様々な環境にいる子どもたちが、
毎日の学校生活をお互い仲良く
助け合っていくことを学ぶのが
もっとも大事なことです。
自分の感情を抑え、
「共生」が出来るようになった子どもが
次に学ぶのが「自立」です。
「自立」した人間は、
他を尊重することができます。
その上で学ぶのが「競争」です。
「競争」とは、競争できる体勢が整ったときに
はじめてやるものです。
体勢が整うということは、
どういう状態をいうのでしょうか。
それは、
1. 自分が勝ったときに、負けたものに対する
配慮ができる心の器が作れたか。
2. 自分が負けた時に、自分自身の心を
鼓舞することができるようになったか。
3. 単なる勝ち負けを超えた、
上位の本質的な価値観を理解する力を
身につけたか。
この3つの準備が出来た時、
本当の「競争」に参加する資格が
与えられるのです。
今、子どもたちに安易に「競争」を
押し付け過ぎているような気がします。
「競争」自体が悪いのではなく、
「競争」を教える前に
やっておかねばならないことがある、
つまり、順番があると言いたいのです。
まずは、人間とし
て育てなければならないところを
育てましょう。
自分だけが勝ちたい独りよがりな子どもを
たくさん育てても何もなりません。