右脳開発でお子様の才能を開花
第34回 幼児期における子どもをスポイルする注意点
親は子どもがあらゆる面で大きく成長してほしいと願い、
愛情をもって育てます。
ところが、情熱をもって育てれば育てるほど、
かえって逆効果になってしまうことがあります。
それは、向かっている方向が違うからです。
子どもは、幼児期、小学生のころに荒れることは、
比較的少ないのです。
しかし、中学生より大きくなってくると、
様々なことが起こっていきます。
学校不適応、登校拒否など、様々な現象は、
親の心の持ち方や、考え方が大きく影響する場合があります。
母が子どもに対する愛情があふれるばかりに、
盲目的な愛情関係となってしまう「母子カプセル」
という言葉が使われて久しくなります。
少しでも賢く育てよう、できる子にしたいという願望は、
親なら誰でも多かれ、少なかれあるものです。
でも、その気持ちが行き過ぎ、
「うちの子、お利口さんだから、△△はできるけれども、
○○ちゃんは、あまり頭が良くないから
△△はできないわね」とか言って、
自分の子どもが優秀であることを鼻にかけるように
なってしまうと危険です。
登校拒否などを起こす子どもは、
親が自分や子どもに対して過剰なプライドを
持っていることが多いのです。
どうしても、他の子が下に見えてきます。
そして、うちの子は特別であると思い込んでしまうのです。
そういう価値観で育てられた子どもは、大変危険です。
無意識のうちに、他をさげすむようになり、
やがては一人ぼっちになってしまうのです。
「なんで、周りの人は自分のことをわかってくれないの?」
と、悩み始めます。
それは、周りの人が馬鹿なのだと決め込んでしまいます。
その様子を見た親は、「わが子は優秀だから仕方がない」
と意に介しません。
そんなことに悩むどころか、うちの子の能力だけを
伸ばすことに終始し、その子の慢心をどんどん助長してしまい、
その子自身が苦しんでしまうのです。