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幼児教育の豆知識

【幼児教育の豆知識】なぜ「ママっ子」になるの? いつまで続く?その対処法について徹底解説!

トイレにまでついてくる、パパであっても全拒否、など「ママっ子」な子どもはかわいい一面、ママにかかる負担が大きく手を焼いている人も少なくありません。
なぜ「ママっ子」になってしまうのか、大体いつごろまで「ママがいい」は続くのか、ある程度知っておけば落ち着いて対応できるでしょう。
年齢別の対処法も紹介しているので、ぜひ参考にしてくださいね。

「ママっ子」になるのはなぜ?

ママっ子になる原因とは何なのでしょうか。ママっ子の特徴とともに、その理由を解説していきます。

「ママっ子」って、どんな子?

子どもはママが大好きなもの。その中でもママっ子と呼ばれる子は、保育するうえで支障が出るくらいにママにべったり、なのです。その特徴をいくつかあげてみましょう。
・ママと離れたがらず、無理に離そうとすると大泣きする
・ママが見えなくなると泣き、どこまでも後追いする
・ママ以外の人のお世話や一緒に遊ぶことを拒否する
・自分でできることもママにやってもらいたがる
・兄弟姉妹からママを独占したがる
このようにいつもママがそばにいないと過ごせないとなると、パパやほかの人に任せることができず、ママは家事が進めにくかったりゆっくり休めなかったり。さらには幼稚園や保育園への行き渋りで毎朝苦労したりと、日常の中で困ることもたくさん出てきます。

なぜ「ママっ子」になってしまうの?

ママっ子になってしまう原因は、「ママといる時間が長い」ということが大きいと言われています。ママのおなかの中で10カ月を過ごす赤ちゃん。出産後も、頻回の授乳や寝かしつけでママは常に子どもと一緒にいます。その中で、ママ自身も子どもに深い愛情を抱きます。子どもが何を求めているかを察しようとし、誰よりも的確に対応できるように。
自分を保護し、求めに応じて食欲や睡眠欲を満たしてくれるママは、安心と快適さを与えてくれる、赤ちゃんにとって一番の存在となるのです。

「ママっ子」になるのは、むしろ当たり前

子どもがママにべったりだと、「甘やかしすぎたのかな」「愛情不足かな」と考える人もいます。しかし、出産後に母子が密着して過ごす中で、子どもがママっ子になるのは当然のことと言えるでしょう。ママが自分の育て方に責任を感じる必要はないのです。

 

ママっ子はいつから始まっていつまで続くの?

いつでも何でも「ママがいい!」だと、「これっていつまで続くの?」と思ってしまいますよね。ママっ子の特徴はいつごろから現れて、どのくらい続くのかを見ていきましょう。

「ママっ子」になるのはいつごろから?

ママっ子のシグナルは、生後6,7カ月ごろから現れるとされています。それは、ちょうど人見知りが始まる時期。今までもっともよく見慣れていたママに愛着を感じ、それ以外の人が近づくと不安に思ってしまうのです。
「ママがいい」と言えなくても、泣いたり体をそらしたりして拒否の意思を示している赤ちゃんをよく見ますね。

「ママっ子」はいつまで続くの?

ママっ子が収まる時期は、子どもによって異なります。早ければ2歳ごろには「ママがいい!」と言わなくなる子も。このころは、児童館などへ行くとほかの子どものやっていることに興味を示すなど、家族以外の外の世界に意識が移っていく時期。自然と、ママから少しずつ離れていくのです。
とはいえ、小学校入学前後までママっ子が続く子どもも。特に、新しい環境へ移行する時期などは不安を感じ、「ママがいい」となる子どももいるようです。
でも、そう長くママっ子が続くわけではありません。いつかは終わるものなので、焦らずに見守っていきましょう。

 

「ママっ子」への接し方のポイント

【0~2歳】

0~1歳ごろは、お世話をしてくれるママの顔を認識できるようになり、それ以外の人には不安を覚える時期。後追いや人見知りも正常な発達段階として落ち着いて見守りましょう。
1歳半ごろになると少しずつ他者への興味が生まれ、近づいていこうとする子も。しかし、基本的にはママのそばが一番安心できる場所。何かあればすぐにママのところに戻ってくるのです。ママは、子どものベースとしていつでも優しく迎え入れてあげましょう。

【3~4歳】

まだまだ「ママ大好き」な年ごろ。3歳以降から幼稚園に入る子は、最初はママと別れるのがイヤでぐずぐず言ってしまうこともあるでしょう。親としては後ろ髪引かれる思いになりますが、いつまでも一緒にいては子どもの気持ちも切り替えられません。「楽しんできてね!」と笑顔でさっと送り出してあげることで、子どもも園の時間に考えを向けることができるようになります。
4歳ごろになると社会性も徐々に身についてきます。幼稚園など家の外では先生の言うことを聞き、友だちを気にしながら遊ぶことができるように。外では自分の気持ちを押さえている分、家ではママにべったり甘えて我がままを言う、ということも。そんなとき、「甘えるんじゃないの!」と拒否すると子どもの気持ちは満たされません。甘えが出るのは子どもに信頼されている証しととらえ、たっぷり愛情を注いであげましょう。

【5~6歳】

5,6歳ごろになっても「ママ」「ママ」と甘えられると、親としては「このままで大丈夫かしら」と不安になってしまうかもしれません。しかし、この年でも甘えたい気持ちがあるのは当然のこと。親が愛情で受け止めてあげることで子どもの自己肯定感が高まり、自立へと進んでいくことができるのです。
ただ、我がままと混同しないことが大切です。約束やルールを守らない、他人に迷惑をかけるといったようなことは「ダメ」としっかり伝えること。我がままと甘えはときにわかりづらいことも。子どもの気持ちに耳を傾け、その時々に適した対応を取るようにしましょう。

パパの協力を! 「ママっ子」へのパパの対処法

「ママがいい!」と言われることは、パパにとってはつらいこと。だからといってママに子育てを任せてしまうと、子どもとの距離はますます空いてしまいます。
泣かれたとしても、「ママがいいんだね」といったふうに子どもの心に共感しながら、そばで寄り添って少しでも一緒に過ごす時間を作りましょう。パパのほうが得意な遊びもあるでしょうし、積極的に子どもと関わるようにするといいですね。
ふたりきりでは難しいのであれば、ママと3人で遊んだり出かけたりして、楽しい時間を過ごし、子どもにとって信頼できる相手になれるようにしましょう。ママがパパと仲よくしているところを見せるのも、子どもの信頼を得るには有効です。

「ママっ子」にストレスを感じてしまったら

あまりにも「ママがいい」が続くと、ママとしてはストレスに思ってしまうことも。少しでも解消するために、楽しめる趣味を見つけてみるのもいいでしょう。本やマンガなどスキマ時間を活用できるものは手軽に取り入れられます。昼間は子どもがべったりだとしても、寝かしつけてからなど10分、15分でもいいので自分のための時間を持つと、リフレッシュすることができますよ。
ママ友や仲のよい友人を誘って親子で遊びに行くのも一つ。人見知りする子でも、同じ場を共有して楽しく遊ぶうちに、次第にママ以外にも関心が向いていきます。
休日は思い切ってパパに預けて、ショッピングなどに出かけるのもたまにはいいでしょう。
自分だけで抱え込まず、周囲の手も借りながらうまくストレスを解消できるようにできるといいですね。

 

まとめ

「ママっ子」はほんの短い期間、幸せな時間として捉えることも大切

「ママにべったりだった子どもが、小学校に上がったら急にしっかりして寂しいくらい」といった体験談はよく聞かれます。そう、「ママっ子」はいつまでも続くものではなく、振り返ればあっという間なのです。
「わが子はこれだけ私を求めてくれている」とプラスにとらえて、親子の愛情にあふれた幸せな〝今〟を大切に過ごす意識を持ちましょう。

本当に困ったらサポートの手を借りるのも一つの考え方

子どもの幸せのためには、ママ自身の心身が健康でなくてはなりません。ワンオペなどでパパに頼れず、「ママっ子」のストレスがどうしようもないときには、「子育て支援センター」など地域のサポート機関で一時預かりをしてもらうなど、他者の手をかりることも考えましょう。
ママっ子の悩みにとらわれすぎず、成長の一過程としてゆったりとした気持ちで子どもを見守れるといいですね。

 

逸見理事長
【執筆者】逸見 浩督 (へんみ ひろただ)
株式会社ヘーグル 理事長

30年以上にわたって、幼児期からの理想的な能力開発と学習環境を追求、独自に開発した「親と子の共育大学のプログラム」など、親子でともに成長できる子育て、教育メソッドは絶大なる人気を誇る。
逸見理事長
【執筆者】逸見 浩督(へんみ ひろただ)
株式会社ヘーグル 理事長

30年以上にわたって、幼児期からの理想的な能力開発と学習環境を追求、独自に開発した「親と子の共育大学のプログラム」など、親子でともに成長できる子育て、教育メソッドは絶大なる人気を誇る。

 

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