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幼児教育の豆知識

【幼児教育の豆知識】幼児教育で使われるフラッシュカードってどんな効果があるの?

幼児教育で使われるフラッシュカードってどんな効果があるの?

右脳教育を行う幼児教室では必ずといっていいほど使われているフラッシュカード。
一体どのような使い方をするのか、どのようなプラスの効果があるのかを紹介します。
また、知っておきたい「フラッシュカードの落とし穴」やその回避方法についても解説。
家で行う場合の注意点も説明しているので、ぜひ参考にしてみてください。
この記事を読めば、あなたのフラッシュカードの理解が深まることでしょう。

フラッシュカードとは?

実際のフラッシュカードって、どんなもの?

フラッシュカードとは、情報を瞬時に記憶させる教育法。文字が読めない乳幼児期からでも始められる方法のひとつです。フラッシュカードに使われるのは、表にイラスト、裏にその名前が書いてあるA5サイズほどのカード。
「動物」「鳥」「虫」といった生き物や、「生活道具」「果物」「楽器」など身の回りのもの、描かれたドットで数を認識する「ドッツカード」、「ひらがな」「数字」「英語」「時計」「ことわざ」などその種類はさまざまです。「働くくるま」「特急・新幹線」など子どもが喜びそうなカードも。

フラッシュカード

フラッシュカードの使い方は、子どもにイラストを見せると同時にその名前を読み上げ、次のカードも同様に繰り返します。つまり目でイラストを、耳で言葉を同時に認知できるようにするのです。
大切なのはめくるスピード。カメラのフラッシュが瞬くように、1枚1秒以下という高速で次々とめくっていきます。そうすることで言語や論理的思考を得意とする左脳での判断が追いつかず、視覚理解を得意とする右脳での情報処理が優先的に行われるといわれています。
通常の使い方のほか、カードを見せて名前当てをしたり何枚かのカードを広げてグループ分けをしたりと、遊び方の応用ができる点も人気です。

フラッシュカード

フラッシュカードを始めるのに適している、とされているのは0~5、6歳までの未就学の子ども。脳の発達が著しい幼児期に大量に良質な情報を浴びることで、普段あまり使われることがない右脳の潜在領域が一気に開花すると考えられています。
3歳を過ぎると徐々に左脳で考えることが増え、5、6歳になれば脳の使い方が大幅に左脳優位に変化していきますので、できるだけ早い段階で取り組むのが良いでしょう。

ここまでフラッシュカードそのものについて見てきましたが、次章ではその効果について
詳しく見ていきましょう。

 

幼児教育で使われるフラッシュカードってどんな効果があるの?

フラッシュカードのメリットと効果

フラッシュカードを使うとどのような効果があるのか、気になるところですよね。
一番の効果は「さまざまな事象・言葉など大量の知識を、幼いうちにスムーズにインプットすることができる」ということです。

・幼稚園に通う前にひらがなや時計が読めるようになった
・本で見る動物の名前が言える
・難しい漢字が読めて驚いた

など、子どもの知識が豊かになったことを実感する方も多いよう。
これは、右脳と関連する「映像記憶」の力が引き出された結果と考えられます。

一般的に人が物事を認知するとき、「視覚優位」「聴覚優位」「言語優位」などその優位性は異なるもの。しかし、乳児期においてはほとんどの人が視覚優位です。フラッシュカードで発揮される、見たものを写真を撮るように短時間で記憶する「映像記憶」の能力も、幼児までは基本的に備わっているのだとか。

大人になってもまれに映像記憶の能力を持っている人もいます。例えば画家の山下清は、一度見た風景を詳細に覚えていて帰宅後に正確に描くことができたそう。しかし多くの人は、成長するにつれその能力を失ってしまいます。
その理由は「脳の可塑性(かそせい)=外部からの刺激に対して変化する性質」に関係しています。「可塑性」とは簡単にいうと、よく使われる機能は活性化し、使われない機能は逆に縮小していくという性質です。
日常において物事を映像のようにとらえる、といったことを意識して行う人は少ないでしょう。しかしフラッシュカードを続けることで、子どもの脳自体が映像記憶を必要な回路と認識し、その能力を高めていくのです。

フラッシュカードに対する過信と誤解

スポンジのようにすいすいと情報を吸収していくわが子を見て、「フラッシュカードを続けると頭がよくなる」「数学が得意になる」「言語能力が鍛えられる」。そんなふうに過剰な期待を寄せる親御さんも。
確かにフラッシュカードによって記憶力の発達は期待できますが、それは情報として記憶しているにとどまります。
数字や言語を記憶してもそれをすぐさま応用して使えるところまでは至りません。フラッシュカードをしているだけで「天才児になる」わけではないのです。
あくまで右脳の活用という点で理解しておくとよいでしょう。

フラッシュカードについて正しく理解せずに、「落とし穴」にハマってしまう親御さんも実は少なくありません。次章では、その「落とし穴」とそうならないための対策について詳しく見ていきましょう。

 

フラッシュカードの落とし穴

落とし穴にハマってしまう原因

右脳の活性化という効果が期待される一方、フラッシュカードには「落とし穴」があることも把握しておきましょう。正しく使用していなければ、言語の発達や情緒面の発育にマイナスの影響を与えかねません。
フラッシュカードを行ってきた親御さんの中には、我が子について下記のような心配な変化があったという声も上がっています。

・動物や魚など興味があるものの名前は言えるが、会話は上手にできない
・覇気がなく表情の変化が乏しい
・周囲の状況を見て判断したりすることが苦手
・自主的に考えて行動できない

これらの影響について、現時点でフラッシュカードとの関係ははっきりと解き明かされていません。
とはいえ、一方的に大量の情報を与えられるというのは、子どもの日常では普通起こらないこと。情報を記憶し処理することだけが偏ってうまくなり、自発的に考えて動くことが追い付かなくなっている可能性があります。
フラッシュカード自体がどうしても受け身になりがちな学習法である、ということも一因といえるでしょう。

フラッシュカードで落とし穴にハマらないために

では、どうすれば「落とし穴」を避けられるのでしょうか。
幼児期は五感を使って全力で世界の物事を学ぼうとしている時期。フラッシュカードを過信してそればかりさせていると、五感をきたえることはできません。

フラッシュカード

例えばフラッシュカードで「りんご」と何度も教えるより、実際にりんごを触り、匂いを嗅ぎ、皮をむいて中身を見せて、口に含ませて舌触りやかんだときの音を体験させてあげる。そのほうが脳にインプットされる情報量が桁違いに大きいのです。
知識だけに偏らず、バランスよく体験させることが大切ということです。
いくつかの種類のフラッシュカードを持っているなら、子どもにどれをやりたいか選んでもらうのもおすすめ。自主的に関わることで受け身の姿勢が軽減されます。

フラッシュカード

フラッシュカードを行う時間の長さにも気を付けましょう。幼児学習の基本は「短時間で」。子どもが次々と覚えるからといって長時間行うのは好ましくありません。もちろん「やりたくない」と言うときには無理にやらせないことです。
親の一方的な押し付けに終始することがないように、「子どもが何に興味をもっているのか」「何を見てどんな反応をしているのか」など、その子の特性を見極めること。なにより、子どもが楽しんで参加できるようにすることが重要です。

自宅では限界がある!?

通信販売などで教材を購入することもできるフラッシュカード。オリジナルのカードを作る親御さんもいます。「自宅で子どもとやってみよう」と思った場合、気を付けるべき点もチェックしておきましょう。

まずは使用に適したカードを用意すること。
紙が薄かったり小さかったりするとうまくめくれず、絵や文字が読み取りにくくなります。
自分で絵を描く、雑誌などから切り抜いて使用するなら、正しい内容でわかりやすく伝わるクオリティーをクリアしなくてはなりません。
「古いカードを譲ってもらった」という場合も注意です。身の回りの多くの商品は次々と新型が開発され普及しますし、歴史や天体などの分野では新たな発見がなされています。古いタイプの絵や情報のカードだと、誤った内容を覚えさせることになりかねません。

適切なカードであっても、カードをめくるプレイヤーのスキルによっては効果が半減することも。お話したとおりフラッシュカードは1枚1秒以下の高速でテンポよくめくる、というのがポイントです。
しかし、慣れないうちは素早くめくるのが難しく、動作と読み上げるタイミングが整わない方も多いようです。ほかにも絵に指がかぶってしまう、言葉のアクセントを間違って言い直すなども、子どもの集中力が切れやすくなる原因に。プレイヤーである親は練習を重ねスキルを身に着ける必要があります。

また、環境を整えることも大切です。フラッシュカードを行う際は、子どもが集中できるようできるだけ静かな場所で親と子が1対1で向かい合って行うとよいでしょう。家庭によっては小さな兄弟がいるなど静かな環境を確保するのが難しいという場合もあるかもしれません。
親自身の心に余裕がないときやスキマ時間のあわただしい中で行うのも、子どもの集中力を欠いてしまいます。
自宅学習でフラッシュカードが効果を発揮するには、親の細やかな配慮が欠かせないということです。

 

まとめ

現実世界の物とリンクさせることが大事

多くの知識を効率よく記憶し、右脳の活性化が期待できるフラッシュカード。
インプットしたことを知識として定着させて、さらにその知識を深めていくためには、現実世界とのリンクが必要です。

例えばフラッシュカードで海の生き物を覚えたら、海や水族館などに行って実物を見せてあげるのです。魚が力強く泳ぐさま、クジラの大きさ、イソギンチャクの柔らかさ、ヒトデのひんやりした触覚、浜で嗅ぐ潮の香り、波しぶきの冷たさなど、五感で味わった体験は脳内に刷り込まれて記憶されます。
植物のカードを使ったなら、散歩に出かけて木の実をひろったり季節の花の香りをかいだりしてみましょう。家電など身近なものを覚えたときは、危なくない範囲で触らせてみるのもいいかもしれません。

知識と現実がリンクすることで、「もっと深く知りたい」という欲求が生まれてきます。自ら図鑑などで調べて学ぼうとする子もいるでしょう。こうした知的好奇心を刺激することこそが教育の本質です。
ぜひ、フラッシュカードなどの教材を利用しつつ、子どもの好奇心を刺激する体験をたくさんさせてあげてくださいね。

フラッシュカードだけではない! 「大量・高速」で右脳を開発するヘーグル教育

ここまでフラッシュカードについて細かくご紹介してきました。正しく使用すれば良いことばかり、そう感じられているかもしれません。でも、前述のように、それだけで「天才」ができるわけではないし、自宅では限界があるという側面も。

ヘーグルの授業風景

幼児教室ヘーグルにはフラッシュカードはもちろん、右脳を開発し、あらゆる分野で活躍できるように成長させるためのたくさんのメソッドがあります。
ヘーグルでは圧倒的な量の教材を「大量・高速」で脳にインプットすることで、人より短時間でたくさんの物事を処理することのできる力=「高効率学習の力」を楽しみながら身につけさせる教育を徹底して行っています。そのために、ヘーグルの授業は他の教室ではまず見られない講師2人体制。まるでショーを見ているかのようなスピーディーな授業展開で、脳全体をバランスよく刺激します。

ヘーグルの授業風景

例えば、ヘーグルから実際に小学校受験した子どもたちの第一志望校合格率は、ここ数年はほぼ100%。その他、たくさんの成果が挙がっています。
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逸見理事長
【執筆者】逸見 浩督 (へんみ ひろただ)
株式会社ヘーグル 理事長

30年以上にわたって、幼児期からの理想的な能力開発と学習環境を追求、独自に開発した「親と子の共育大学のプログラム」など、親子でともに成長できる子育て、教育メソッドは絶大なる人気を誇る。
逸見理事長
【執筆者】逸見 浩督(へんみ ひろただ)
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