右脳開発でお子様の才能を開花
【幼児教育の豆知識】1歳児の発達の目安や成長を促す育て方について徹底解説!
1歳には歩ける子どもも多く、一緒にお出かけする機会が増えるかもしれませんね。同年齢の子どもと触れ合うことも増え、発達の違いが気になることも。しかし、1歳の時期の発育は個人差が大きいもの。落ち着いてわが子の成長を見守れるよう、1歳児の発達の目安を知っておきましょう。成長を促すために親ができることについても解説します。
1歳児の体重、言葉、知能など発達の目安
まずは、体重や言葉、知能など1歳児の発達の目安を具体的に見ていきましょう。
1歳児の身長・体重…体重は出生時の約3倍に
出生時から右肩上がりの成長を続ける1歳児。参考として、1歳半ばの6カ月~7カ月未満のデータを見てみましょう(※)。
〈男子〉身長75.6~85.9cm(平均値80.6㎝) 体重8.7~12.47kg(平均値10.41㎏)
〈女子〉身長73.9~84.2cm(平均値79.2㎝) 体重8. 05~11.77kg(平均値9.79㎏)
出生時と比較すると身長は30㎝ほど伸び、体重は約3倍となっています。腕の中にすっぽり入る赤ちゃんから、だんだんと「子ども」らしいスタイルになっていくのを感じられることでしょう。
1歳の間でも0カ月と12カ月目では身長の平均値で10㎝ほどの差があります。日々すくすくと背が伸びていく一方、体重の平均値の差は2㎏ほど。歩くことができるようになり、運動量も増えるため体重の増加はゆるやかになるのです。
(※)厚生労働省/平成22年乳幼児身体発育調査の概況について
https://www.mhlw.go.jp/stf/houdou/0000042861.html
厚生労働省/平成22年乳幼児身体発育調査報告書(概要)
https://www.mhlw.go.jp/stf/shingi/2r9852000001tmct-att/2r9852000001tmea.pdf
1歳児の運動能力…よちよち歩きから小走り・ジャンプまで
早い子では、1歳になるまでにひとり歩きを始めます。親としては、「うちの子はいつ歩くの?」と気になるところですよね。
先述した厚生労働省のデータによると、1歳3~4カ月未満でおよそ9割がひとり歩きをするようになり、1歳4~5カ月未満ではほぼ100%となっています。1歳半、2歳近くと成長するにつれ、小走りや低い段差から飛び降りる、片足で立つといったことができるようになる子も。立つことで視野が広がり、さらに自身で移動することができるようになるため行動範囲はぐんと大きくなります。親は、散歩や外遊びで存分に体が動かせるようにしてあげるといいですね。
しかし、まだ体のバランスをうまく取れなかったり、物との距離感をつかめなったりということも。子どもが触って危ないものを部屋に置かない、家具の角にコーナーガードをつける、階段に柵をつけるなど、日常の中にある危険を見直し、適切な対策が必要です。
手先の動きも少しずつ器用になり、クレヨンなど道具を使うことができるように。お絵描きや積み木、ひも通しなどの遊びを通して、手指の発達を促しましょう。ただ、小さなパーツもつまめるようになるので、誤飲がないようにおもちゃの大きさに注意を。テーブルの上にも手が届いてしまうので、細々としたものは子どもの手の触れないところにしまうように習慣づけましょう。
1歳児の言葉…一語分から二語文へ
言葉も、1歳の大きな変化のひとつ。「あーうー」「ばぶばぶ」といった喃語から、「ワンワ(犬)」「ブーブー(車)」のように意味を持った単語である「一語文」を話すようになってきます。さらに1歳半を過ぎると、「ワンワいる」「マンマない」など2つの単語からなる「二語文」を話す子も出てきます。
話せる言葉は少なくても、理解できる言葉はかなり増えて、パパ・ママが言うことにうなずいたり、首を振って「イヤ」を表現したりといったことも見られるようになるでしょう。
発語も個人差が大きいもの。言葉が出なくても、言われたことをある程度理解しているようであれば必要以上に焦ることはありません。たくさん話しかけて、子どもの中の言葉のストックを増やしてあげましょう。
1歳児の知能…理解力・記憶力がアップ、まねが高度に
1歳6カ月検診の一部として、「お魚はどれ?」などたずねたものを指差しさせる、丸・三角・四角のパズルを同じ形の型にはめさせるといった内容があるところも。つまりは、このころまでに大人の簡単な質問や指示を理解したり、物の形を認識したりといったことができる程度の知能を備える子が多いということです。
記憶力も向上。周囲の大人の行動をよく見ていて、あとでそっくりにまねて笑わせてくれることも。ままごとなどで一緒に遊んであげるのもいいですね。料理を作ったりおいしそうに食べたり、大人が手本を見せてあげれば、まねをして楽しく遊んでくれます。
1歳児の心…自我の芽生え
次第に複雑な感情を持つようになる1歳児。ときには照れる、すねるなど大人同様の反応を見せてくれることもあるでしょう。
自我の芽生えを迎えるのも1歳のころです。1歳半前後には、なんでも自分でやりたがるなど自己主張も次第に強くなってきます。しかし、まだひとりではうまくできないことが多く、言葉で思いを伝えることも未熟なので、かんしゃくを起してパパ・ママを困らせることも。頻繁だと親も疲れてしまうかもしれませんが、できる限り子どもの気持ちに寄り添い、行動のサポートをしてあげましょう。
自我の芽生えとともに「これがしたい」「これはやりたくない」という好き嫌いもはっきりしてきて、2歳になるころには本格的な第一次反抗期(イヤイヤ期)に入っていきます。
1歳児の生活力…自立への最初の一歩
1歳は、基本的な生活習慣を身につけ、自立への第一歩を踏み出す時期でもあります。
臼歯が生えはじめてかむ力が高まる1歳半ごろは、食事を離乳食から幼児食に切り替えるタイミング。大人同様に一日3回食になります。かむ力が高まる、と言ってもまだ大人ほどではないので、大人の食事より少し柔らかめで薄味を心掛けましょう。消化がよくないもの、刺激が強いものは控えて。手づかみ食べのほか、スプーン食べも教えてあげれば一人でできるようになります。食事とセットで歯みがきの習慣も身につけられるように教えていきましょう。
ほか、衣服の着脱や使ったおもちゃは片付ける、など日常の習慣を自分でできるようにサポートしてあげるといいですね。
1歳児の成長を促すための育て方、親としてできること
1歳児の発達の目安を踏まえて、親はどのような関わり方、しつけをしていけばいいのかを解説。日常での接し方の参考にしてくださいね。
たくさんの言葉をかけてあげる
1歳も後半になるとよくおしゃべりしてくれる子どももおり、親としては周囲と比べてわが子の言葉が少ないと心配になるかもしれません。
でも、子どもによって話す=アウトプットが本格的になる時期は異なります。そして、1歳はまだまだ言葉をインプットしていく時期なのです。日常の中で、親をはじめ家族がたくさん言葉をかけてあげることで、語彙がどんどん蓄積されていきます。
散歩に行ったら、「黄色くて背の高いお花が咲いているね」など、目に入るものを具体的に言葉にして共有するといいでしょう。子どもの思いを言語化してあげるのも大切。「一人でできなくてくやしいね」「このイチゴ、甘酸っぱくておいしいね」など、大人のいう言葉で子どもは感情や感覚の表現を覚えていきます。絵本の読み聞かせや歌を歌ってあげるのも、言葉の蓄積には効果的ですよ。
そうして自分の中に理解できる言葉が増えていくと、2歳ごろからあふれ出るように発語が始まり、「言葉の爆発期」を迎えるのです。
できたことはちゃんと褒めてあげる
1歳児はできることもぐんと増えていきます。「スプーンを上手に持てているね」「ひとりでズボンがはけたね」など、日常の小さな成功にも注目してちゃんと褒めてあげることを心掛けましょう。
なんでも一人でやりたがるものの、初めはうまくいかないことも。忙しいときは手を出したくなりますが、できる限り子どものチャレンジを見守り、「できた!」という達成感を味わえるようにしてあげるといいですね。
パパ・ママが成功を一緒に喜び、がんばったことを褒めることで、子どもの中のチャレンジ精神がすくすくと育っていきます。
子どもの思いに寄り添う
自我の芽生えにより、自己主張や好き嫌いの意思表示が強くなってくる1歳児。公園から帰ろうといっても嫌がる、友だちのおもちゃをほしがって大泣きするなど、聞き分けがなくわがままな態度を取ることもあります。しかし、頭ごなしに叱ったり物を取り上げたり、という対応では「イヤイヤ」がより強くなりかねません。そういったときにはまず、子どもの気持ちを想像して寄り添ってあげることから始めましょう。
理由を聞いてもまだ自分ではうまく理由が話せないことも多いので、
「公園遊びは楽しかったね。まだ遊びたかったのかな」
「あのおもちゃが使いたかったんだね。おもしろそうだもんね」
など、親がその心情を代弁してあげてください。そして、どうしてできないのかをできるだけわかりやすく話してあげましょう。
自分の思いをわかってもらえた、と感じられれば、子どもも少しずつ気持ちを収めることもできるでしょう。
しつけはおおらかに、あきらめない
1歳は自分で行動できる範囲が広がり、周囲のものごとへの興味も広がります。
「これは何だろう」と触れて試すことで、子どもの中の好奇心の芽がぐんぐんと伸びていくのです。
親としてはまだまだ保護が必要な時期であるので、「あれもダメ」「これもダメ」と遠ざけがちになるかもしれません。しかし、危険がないことであればできるだけいろいろな経験をさせてあげるといいでしょう。触れて危ないものは片付けておき、そのほかは自由に探索できるようにすると子どもものびのびと動けます。
また、家の中だけではなく自然に触れるなど屋外での遊びも好奇心を刺激します。草花や動物など子どもはいろいろなものに興味を示します。指差しや「これなに?」という問いかけにたいして、「きれいなお花だね、チューリップっていうんだよ」など、目線を合わせて説明してあげるといいですね。
好奇心を育む手助けをする
食事の仕方や身支度、早い人ではトイレトレーニングなど基本的な生活習慣を教え始める時期でもありますが、しつけに焦りは禁物。いくら大人が言って聞かせても、本人がやる気にならないとなかなかできないものです。叱りつけたりほかの子どもと比べたりするのは逆効果。子どもそれぞれの発達のスピードがあるので、親は冷静に、繰り返し教えていきましょう。1歳児はまねっこが大好きなので、大人が率先して手本を見せてあげるといいですね。
トイレトレーニングなどは、まったく進歩がないようであれば「お休み」としてしばらく中止してみても。ただ、あきらめてしまうのではなく、子どもの様子を見つつまた根気よく声掛けをしていきましょう。
親の言葉はきちんと子どもの中にストックされています。「焦らずともいつかはできるようになる」とわが子を信じて、あきらめずに教えていくことが肝要です。
まとめ
焦らずに、まずは1歳児のできることを理解することが大切
言葉や運動能力、知能などが著しく発達する1歳。先述の通り個人差が際立ってくる時期でもあります。ほかの子ができていてわが子ができないことがあると気になりますが、まずは1歳の発達の目安を参考にしてください。そして、必要以上に心配しすぎず、日々できるようになった小さなステップアップを喜び合いましょう。
発育を手助けしながら、できることを増やしていこう
1歳児は、自分で伸びようとする大きな力を持っています。0歳のときのようにただ保護し守る対象ではなく、適切に教え導く必要があるのです。親は子どもをしっかり観察し、成長に必要なサポートを行っていきましょう。
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30年以上にわたって、幼児期からの理想的な能力開発と学習環境を追求、独自に開発した「親と子の共育大学のプログラム」など、親子でともに成長できる子育て、教育メソッドは絶大なる人気を誇る。
【執筆者】逸見 浩督(へんみ ひろただ)
株式会社ヘーグル 理事長
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