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幼児教育の豆知識

4歳児との向き合い方~「4歳の壁」「反抗期」の子どもにどうやって接する!?

4歳児との向き合い方

4歳になると、親だけでなく、周囲にも反抗的な態度を取る子が目立ち始めます。
2歳児の「イヤイヤ期」よりも不可解な言動・行動が増えるせいか、約半数の親が子どもに対してイライラしたり、どうしたらよいかわからないという悩みを抱えています。[注]
そこで今回は、反抗期を迎えた4歳児の特徴や、接し方についての情報をまとめました。
本記事を読めば、明日から4歳のお子様への接し方のヒントが得られるでしょう。

[注]ベネッセ教育総合研究所「第5回幼児の生活アンケート」
https://berd.benesse.jp/up_images/research/YOJI_all_P01_65.pdf

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4歳児は伸び盛り~この時期に見られる4つの発達

反抗期を迎える4歳児と上手く接していくためには、4歳児がどのような成長過程にいるのか、しっかりと理解する必要があります。4歳児の各能力の発達について、まず確認していきましょう。

1. 身体・運動能力の発達

4歳児の成長の目安は、身長は約95cm~110cm、体重は約14kg~16kgほどです。
男女で多少の差があったり、成長スピードの速いこの時期は、同じ4歳児でも最初の半年と後半の半年でもかなり違います。
もちろん、個人による差も大きいですが、3歳時と比べるとかなり身長も伸びてきますので、だいぶ大人びた感じになってきます。
また、成長に伴って体のバランスがとれるようになってきて、片足ケンケンやスキップなど、細かい運動ができるようになるので、より活発になってくる時期と言えるでしょう。

2. 生活力の発達

4歳児は箸を使えるようになったり、夜のオムツがいらなくなったり、衣服を自分で着たり脱いだり、といった基本的な生活習慣が身につく時期ですが、まだまだパパ、ママの助けが必要なケースも多くあります。
個人差が最も大きい部分でもありますので、あまりナーバスになる必要はありません。

その他、4歳でできるようになる主なこと

おもちゃなどのお片づけができる
箸を使うことができる
自分で歯磨きができる
衣服をたためる etc.

3. 社会性の発達

例えば、「おもちゃを貸してあげて」といった大人からの簡単な指示に応えることができるようになります。
大人からの指示に応えることに、喜びを感じるようになってきます。

また、他人に興味関心を持ち始めるのも、この時期です。
お友だちとの遊びを通じて、ルールを決めて遊ぶなど、だんだんと社会性を身につけていきます。
「協調性」や「自己解決力」が最も育まれる時期と言っても、過言ではありません。

4. 知能・言語の発達

幼児の頃と比べると言語能力が格段に発達し、自分の経験したことや、質問に答えられるようになります。
また、記憶力が良くなってくるため、ちょっと前のことなども話せるようになります。
言葉の数が増えることで、自分の気持ちを上手に伝えられるようになり、日常的な会話はほとんどできるようになってきます。

精神的な部分では、「自意識」が芽生え始め、自分と他人の区別がつくようになります。
自制心もできて、我慢することもできるようになってくるのですが、そこはまだまだ4歳、感情を完全に上手くコントロールできるわけではないので、「4歳の壁」と言われる成長が逆戻りしたような行動も出てくることもあります。
次の章では、そのに「4歳の壁」ついて見ていきましょう。

4歳児との向き合い方

 

「4歳の壁」に直面するのは子どもが成長している証拠

成長とともに表れる「4歳の壁」の特徴

「4歳の壁」とは、一言でいうと、「大脳の発達にともなう認知機能の成長と変化に子ども自身が戸惑い、不安定になる」 現象のことです。

イヤイヤ期の2歳児を超え、保育園や幼稚園に通うことになってほっとしたのもつかの間、いわゆる「4歳の壁」に直面してしまうと、「自分の子育てに問題があるのではないか」「我が子の性格に難があるのかも」と思ってしまいがちです。

しかし、「4歳の壁」は、元をたどれば「自己主張性の発達」によるものです。自分のやりたいこと、したいことが明確になるほど、やりたくないこと・したくないことへの抵抗感は強くなり、反発を覚えるようになります。

さらに4歳児になると体や言葉も発達するため、単純に「イヤ!」と泣くだけでなく、無視する・暴れる・暴言を吐くなど、さまざまな方法で自分の不満やストレスを表現しようとします。

親からすると「素直でかわいい子」が、突然「言う事をきかない反抗的な子」に変わってしまったように見えますが、4歳児の反抗期は体と心が成長しているという何よりの証拠です。自分や子どもを責めるのではなく、「成長している証」と受け止め、上手に対応していくことが4歳児の反抗期問題を解決する近道となります。

「4歳の壁」は男の子と女の子でどう違う?

厳密に言えば、「4歳の壁」の原因となる認知の発達は、男の子、女の子でも大きな違いはないと言われています。
ただ実際には、「4歳の壁」の症状は、男の子と女の子では多少違いがあるのが現実です。

男の子のよくあるケース

親から見たときに、叱られたときなどに、つい手が出る、足が出るなど、それまで以上に攻撃的になったと映るケースが多いようです。
また、男のこの場合、急に物怖じする子も出てきます。
「男の子は強くないと」という固定観念があると、急に弱くなったという印象を持つこともあるかもしれません。

女の子のよくあるケース

男の子と比べ、力での反抗はなく、言語を駆使してくることが増えます。
言い訳をしたり、言葉尻をつかんだり、「どこでそんな言葉を学んできたの?」と感じることも多くあると思います。
親に対しても、「生意気な!」と思ってしまうような言葉を返され、特にママの場合は、同性だからこそイラッとしてしまうこともあるでしょう。

このように、同じ「4歳の壁」でも、男の子か女の子かによって、の見え方は違ってくることもあります。

「4歳の壁」はママ自身が作ってしまう場合も

4歳児になると、9割以上が保育園または幼稚園に通い始めます。
離れて過ごす時間が増えるので、ママはどうしても「ここで子育てがひと段落」と思いたくなりますが、子どもはずっと子どものままであり、ママもいつまでもママであることには変わりありません。
無意識に、子育てに区切りをつけてしまっていたというのが原因である場合もあります。

自立したように思えても、実際にはまだまだ成長の真最中です。
「4歳になったんだから」と区切ってしまうのは、避けたほうが良いでしょう。

次の章では、どんな態度・行動が出てくるのかについて、具体的に見ていきましょう。

 

暴言や暴力をふるうことも!4歳児の反抗期の特徴

4歳児との向き合い方

何に対しても「イヤ!」と言い続ける2歳児のイヤイヤ期に対し、4歳児の反抗はぐっとバリエーションが増えます。
具体的にどんな態度・行動を取るかには個人差がありますが、ここでは代表的な4歳児の反抗期の言動・行動をまとめました。

1. 他人に指示されることを嫌がる

4歳児になって保育園または幼稚園に通い始めると、決まった時間に登園しなければならないので、これまで以上に「幼稚園に行く準備をしなさい」「早くご飯を食べなさい」と言う機会が増えますが、こうした指示に対して「イヤ!」と反抗するようになります。

2歳児の「イヤイヤ期」と似ていますが、言葉や体が未発達で、やりたいことができなくてイライラする2歳児とは異なり、4歳児の「イヤ」は自分がやりたくないことに対する反抗がもとになっています。

やらなければならないことと、やりたいことは必ずしも一致しませんので、日常生活の至るところで4歳児の「イヤ」に振り回されるようになります。ときには「イヤ」という言葉すら使わず、話を聞かないふりをしたり、あからさまに無視したりすることもあります。

2. 要求が通らないと泣きわめく・暴れ回る

自分の要求や欲求が通らないとわかると、突然泣きわめいたり、暴れ回ったりすることがあります。

こちらもイヤイヤ期の2歳児に似ていますが、その場限りの欲求(眠い、疲れたなど)でぐずる2歳児に対し、4歳児は「ママが自分の気持ちをわかってくれない」「今度◯◯に行くと約束していたのに、連れて行ってくれない」など、より複雑な要求に対して不満やストレスを感じるようになります。

親からすると、なぜ突然不機嫌になったのか理解できず、お互いパニックになって収拾が付かなくなることもあります。

3. 暴言を吐く・暴力をふるう

4歳になると「自分ができないこと」にイライラするだけでなく、「他者が自分の思い通りにならない」ことに対して苛立ちを感じるようになります。

不満やストレスの対象が他者に向けられると、「バカ」「アホ」など他人を傷付ける暴言を吐いたり、他人を叩く・蹴るといった暴力を振るったりすることがあります。

とくに不満やストレスがなくても、単純に親や周囲の大人が反応してくれることを楽しんで、わざと暴言・暴力をふるう子どももいます。

以上のように、大人にとっては対応に困ってしまう反抗期の行動ですが、次の章では、4歳児と接していくうえで、どのような点に気をつけるべきか、具体的にご紹介していきます。

 

冷静に対応するのがコツ!4歳児の反抗への対処法

4歳児の反抗の対処方法
ここでは、4歳児の反抗期への対処法を5つのシーン別に解説します。

1. 頭ごなしに叱らずに冷静に話を聞く

先の予定が詰まっているときに「イヤ!」と抵抗されると、つい余裕がなくなって頭ごなしに叱ってしまいがちです。しかし、4歳児の「イヤ」は、目の前のことができなくてイライラする2歳児とは事なり、ちゃんとした理由があります。

理由も聞かずに叱ってしまうと、子どもは「自分の気持ちをわかってくれない」と認識し、ますます反抗的な態度を取ってしまうこともあります。たとえ忙しくても、はやる気持ちをぐっとこらえ、「イヤ」と言われたら「なぜイヤなのか」「何が不満なのか」、その理由を冷静に尋ねてみましょう。

4歳児は2歳児より言葉が発達しているので、「◯◯が××だからイヤだった」など、筋道を立てて理由を説明することができます。理由を聞けば、親の方も子どもの気持ちに寄り添い、一緒に解決策を模索することが可能です。

単純に、話を聞いてもらっただけで満足するケースもありますので、反抗されたら冷静に話を聞くことを意識してみましょう。

2. 複数の選択肢を提案し自己主張の欲求を満たす

自己主張性が強まる4歳児は、ときとして「他人の指示に従いたくない」という理由だけで反抗することもあります。そんなときは1つの物事に対して複数の選択肢を提案する方法が効果的です。

たとえば「ご飯を食べるのがイヤ」だったら、「じゃあ先にお風呂に入る?」など別の選択肢を提示し、子ども自身にどちらが良いか選ばせます。自らが選択することで自己主張への欲求が満たされれば、スムーズに行動してもらえるでしょう。

3. 暴言には「嫌な気持ちになる人がいる」ことを説明する

4歳児が暴言を吐くのは、自分の心の中にあるモヤモヤやイライラを発散したいときか、あるいは相手の反応を面白がっているときがほとんどです。つまりストレス発散や遊びの意識が強く、本気で相手を攻撃したい・傷付けたいと思っているわけではありません。

むしろ自分の暴言によって傷つく人がいることを理解していないケースが多いので、暴言を吐いたときは、その言葉で嫌な思いをしたり、傷ついたりする人がいることをきちんと説明しましょう。

我が子に暴言を吐かれるとショックで、つい感情的になってしまいがちですが、反応を面白がってさらにエスカレートする可能性がありますので、努めて冷静に対処することが大切です。

4. 暴力をふるうときは言葉での説明とスキンシップで対応

子どもが叩く・蹴るなどの暴力をふるったとき、力尽くで押さえたり、叱ったりするのは逆効果です。感情的になってしまう気持ちをぐっとこらえ、子どもをぎゅっと抱きしめる、背中をさするなどのスキンシップを図りましょう。

子どもの気持ちが徐々に収まってきたら、叩かれたり蹴ったりされると痛くてつらい気持ちになるということを冷静に話して聞かせます。

そのうえで暴力をふるった理由を聞き、子どもの気持ちに寄り添ってあげれば、子どもも「暴力をふるうのはいけないこと」「暴れなくてもパパ・ママは自分の気持ちをわかってくれること」を理解し、乱暴な行動を控えるようになります。

5. 甘えたいサインを見逃さない

4歳児になると、下に兄弟姉妹ができる子も増えてきます。小さい赤ちゃんに比べると、4歳児は大きな「お兄ちゃん」「お姉ちゃん」に見えますが、実際には生まれてからまだ4年しか経っていない子どもです。

ときにはパパ・ママに思い切り甘えたいという気持ちから、わがまま勝手にふるまったり、赤ちゃん返りをしたりすることもあります。そんなときは「もうお兄ちゃん・お姉ちゃんなんだから」と突き放したりせず、心ゆくまで甘えさせてあげましょう。

なかには「甘えるなんて恥ずかしい」と素直に行動に移せない子もいますので、子どもの様子をよく観察し、「甘えたいサイン」を見逃さないようにしましょう。

 

まとめ

ここまで「4歳の壁」反抗期の特徴、そしてその対処法について見てきましたが、この「壁」は成長の過程である証拠なので、乗り越えた先には子どもの成長があるということを理解しておきましょう。
乗り越えるには「しっかり甘えさせて、しっかりしつけもする」というバランスが大事です。
幼児教室ヘーグルでは、それを踏まえた教育を展開しています。

とにかく素直なヘーグルの4歳児たち

子どもをまっすぐに伸ばすために、 幼少期より心の教育で豊かな心を育むためのオリジナルプログラムが、しっかりと揃っている幼児教室がヘーグルです。
頭の柔らかいうちに、能力開発のベースである「心」の基盤をしっかり作リます。
ヘーグルで学んだ子どもたちは、素直で思いやりがあり、他人に愛情を注いであげられる子が多いのが特徴です。

ヘーグル教育は「右脳」「左脳」「心」の教育

ヘーグルが鍛えるのは、もちろん「心」だけではありません。
「右脳」「左脳」「体」も含めて、すべてをバランスよく鍛えて「地頭=素地力」を育てていきます。
だから、上記のような子に育てられるだけでなく、子どもが持っている“天才”を楽しく引き出すことができるのです。

子どもの教育には、親の心も同時に育てることが重要

親は、子どもが生まれて初めて親になれます。
つまり、子どもが生まれて来ない限り、親にはなれません。
親が子どもと共に育っていくという観点が必要なのです。
つまり、「子育て=親育て」なのです。

ヘーグルには、幼少期から毎週お母様方に行われるレクチャーや、年齢別の保護者セミナー、親と子の共育大学など、親として心をどのように育てるかを学べるプログラムが充実しています。
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実際にヘーグルに通っている保護者様の声はこちら

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逸見理事長
【執筆者】逸見 浩督 (へんみ ひろただ)
株式会社ヘーグル 理事長

30年以上にわたって、幼児期からの理想的な能力開発と学習環境を追求、独自に開発した「親と子の共育大学のプログラム」など、親子でともに成長できる子育て、教育メソッドは絶大なる人気を誇る。
逸見理事長
【執筆者】逸見 浩督(へんみ ひろただ)
株式会社ヘーグル 理事長

30年以上にわたって、幼児期からの理想的な能力開発と学習環境を追求、独自に開発した「親と子の共育大学のプログラム」など、親子でともに成長できる子育て、教育メソッドは絶大なる人気を誇る。

 

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