右脳開発でお子様の才能を開花

近年、増加傾向にある「発達障害」の子ども。実際に自身の子が「発達障害かもしれない…」と思ったとき、親としてはやはり不安になるでしょう。そこで今回は、発達障害の原因から対処法までわかりやすく説明していきます。
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発達障害とは具体的にどんな障害なのか、その定義と主な種類、近年の傾向からみていきましょう。
厚生労働省のウェブサイト「みんなのメンタルヘルス」によると、発達障害とは「生まれつきみられる脳の働き方の違いにより、幼児のうちから行動面や情緒面に特徴がある状態」(※)とされています。ある一定部分は飛びぬけて発達しているのに、別の部分は遅れているといったふうに、脳機能の発達に凸凹があるのです。その特徴のため、周囲とのコミュニケーションがとりづらかったり学習が困難だったり、社会生活において支障が生じることが問題となります。
参照:厚生労働省「知ることからはじめよう みんなのメンタルヘルス」
(リンク先:https://www.mhlw.go.jp/kokoro/know/disease_develop.html)
お口にはかわいい歯が2本ほど生え、食事は離乳食が1日2回のペースになります。ペースト状から舌で押しつぶせる豆腐程度の硬さの食事に移行し、かむ動きの練習も始めます。食品の種類も徐々に増やしていく時期ですが、まだ母乳やミルクも必要。離乳食のあとは、欲しがるだけ十分に与えてあげましょう。
「うちの子、全然離乳食を食べてくれない…」
というお悩みもこの時期よく聞きます。その子のペースがあるので、焦らずあきらめずに進めて。赤ちゃんがどうしても食べないときは、母乳やミルクをたっぷりあげていれば栄養面では心配いりません。
発達障害と一言で言ってもその種類や症状もさまざま。主な5つの種類と、そのサイン・症状をみていきましょう。
ASD(自閉スペクトラム症/自閉症・アスペルガー症候群・広汎性発達障害)は、「他者とのコミュニケーションが困難でこだわりが強く、同じ行動を繰り返す」といった特徴を持ちます。
自閉スペクトラム症の中でも自閉症は、言葉の発達の遅れや知的障害がみられます。アスペルガー症候群についてはその傾向はないので、家族も本人も気づきにくい場合があります。
自閉スペクトラム症の判断の例としては、
などがあげられます。
「不注意(ミスが多い)」「集中できない」「落ち着きがない」「衝動的に行動する」といった特徴があるのがADHD(注意欠如・多動症または注意欠如・多動性障害)です。「注意欠如」と「多動」の両方、もしくはいずれかの症状が見られます。あまり幼いと年齢による行動なのか見分けがつきにくいですが、
上記のような点で気が付くことが多いようです。
LD(学習障害)・SLD(限局性学習症)は、全体的な知的発達は遅れていないけれど、「読む・書く・計算する・聞く・話す・推理する」などの特定の能力においては遅れがみられる発達障害です。
読字障害(ディスレクシア)・読むことが苦手、書字表出障害(ディスグラフィア)・書くことが苦手、算数障害(ディスカリキュリア)・算数、推論が苦手という3つのタイプに分かれ、複数が重なっている場合もあります。
小学校入学以降、授業が始まると特徴に気づくことが多く、
こうしたことが何度教えても改善されない場合、LDを疑うことになります。
まばたきや咳払いなど、「自分の意思に反して特定の素早い動きや発声を繰り返す」チック症も、脳機能の障害によるもの。
「まばたき」「頭を振る・回す」「顔をしかめる」といった体の動きを伴う「運動チック」、「咳払い」「ん、んなどの声を出す」「舌を鳴らす」といった発声を繰り返す「音声チック」に分類されます。
チック症の症状は、4歳前後の幼児期から少なくない子どもに見られます。多くは暫定的なもので、1年以内に症状は消えます。ただ、複数の運動チックと1つ以上の音声チックが1年以上続く場合は「トゥレット症」と呼ばれ、日常生活に支障をきたすことも。
「吃音」は、いわゆる「どもる」という話し方の症状を指します。「あ、あ、あ、あ、あのね…」と言葉の最初の音を繰り返したり、最初の音を伸ばして発音したり、なかなか言葉がでてこなかったり、というような話し方の難点があります。
幼いうちに症状がみられても成長するにつれて治ることが多いですが、大人になって発症する場合もあります。治療法は確立されていませんが、専門家によるトレーニングなどが行われています。
以上、紹介した5つ以外にも、細かく見ると発達障害の種類は多岐にわたります。また、複数の症状を併せ持っている場合も多く、一般では正確な判断は難しいといえます。「もしかして」と思ったら、受診して正しく状態を把握することが大切です。
文部科学省の調査によると(※)、2022年時点で発達障害の可能性がある子どもは小中学生の8.8%となり、約11人に1人の割合で存在していると報告されています。10年前の調査に比べ2.3%増加している理由について文部科学省では、「通常の学級の担任を含む教師や保護者の特別支援教育に関する理解が進み、今まで見過ごされてきた困難のある子供たちにより目を向けるようになったこと」のほか、テレビゲームの普及や活字に触れる機会の減少、現実での交流の減少などを可能性としてあげています。
上記の結果はあくまで「学習面や行動面で著しい困難を示すとされた児童生徒数の割合を推定」するものではありますが、実際に医療機関を受診し、発達障害と診断されている子どもの数も増えていると推測できるでしょう。
さらに、発達障害と認定される項目すべてを満たしてはいないけれど、いくつかに当てはまる「グレーゾーン」の子どもも増加しており、発達障害への適切な対策が急がれるところです。
そもそも、発達障害の原因とはなんなのでしょうか。前述では「生まれつきみられる脳の働きの違い」と説明しました。もう少し詳しく見ていきましょう。
人間の体を作っているのは、親から受け継ぐ遺伝子。発達障害も遺伝子が関係していると考えられています。ただ、両親が発達障害でなくても子どもにその傾向がみられることはあります。また、同じ親から生まれた兄弟姉妹や一卵性双生児でも発達障害とそうでない場合があることから、特定の遺伝子に起因するのではなくいくつかの遺伝子が原因となっている、また遺伝子以外の要因も影響していることが推測されます。
遺伝子以外の原因のひとつとして、環境的要因があります。この場合、妊娠・胎児期における環境を指し、妊娠中の喫煙、高齢出産、栄養状態、ストレス、低体重での出産などが考えられます。ただ、これらも影響が証明されているわけではなく、要因の一部として可能性がある、と考えた方がいいでしょう。
以前は、「発達障害は親の育て方が原因」と言われていました。しかし現在は「生まれつき」の障害、として認識されています。遺伝子や環境的要因は原因の一部として考えられるものの、いまだ解明されていない部分が大きいのが発達障害の現状です。親は自身のことを責める必要はありません。まっすぐに、子どもの症状と向き合っていきましょう。
次は、実際に子どもに発達障害が疑われるときの対処法を紹介します。
わが子の言動から発達障害を疑ったとき、そして発達障害と診断された場合、親はどのような対応を取ればいいのでしょうか。具体的に見ていきます。
子どもの「困った」「問題かも」という点が気になってきたら、「観察する」「理解する」「共感する」といった視点・意識を持って接するようにしましょう。
「困ったこと」「問題であること」が繰り返される場合、その原因を知ることできれば、未然に防いだり困った行動を小さくしたりすることができます。親は半月ほど子の行動をしっかり観察してください。そして、困った行動が起こったとき、
を記録しておきます。すると、何が原因となっているか、どう対応すれば落ち着くかなどが徐々にわかってくるでしょう。
子どもは、自身のどこが問題でどこに困っているのかを言語化できません。いつもと違う場所だととても不安になって泣いてしまう、たくさん人がいるところでは落ち着かない、先生の話を最後まで聞くのが難しい…など、親がその特性に気づき、理解してあげることが重要です。保育園や幼稚園の先生に指摘されて気づくこともあるかもしれません。
「しつけが足りないのでは」と厳しく接すると逆効果になることも。子どもの言動の特徴を冷静に受け入れれば、どう対処すればよいかも具体的に考えられるはずです。
もう一つ大切なのは、子どもが言語化できない感情に対して親がそれを推測して共感してあげること。「悲しいね」「不安だったね」と気持ちを言語化して、代わりに話してあげるのです。そうすることで子どもの気持ちが整理され、寄り添ってもらうことの安心感を得られます。それを繰り返すことで、パニックになりそうなときには助けを求めるなど子ども自身が行動に移すことができるようになります。
わが子が発達障害と判断された場合は、具体的にどう接したらいいのでしょうか。種類ごとの特性に合わせた接し方をお話しします。
コミュニケーションが苦手なASDの子どもたち。特に、会話において抽象的・あいまいな言い方は理解することが困難です。
対処法として、文章を区切って情報をひとつひとつ伝える、「何を」「どのくらい」など具体的に説明する、自分が視野に入るように注意を向けてから話す、などがあります。
また、言葉とともに絵を添えて説明するのもいいでしょう。例えば、朝の支度がなかなかできないようであれば、起きてから学校へ行くまでどんな流れがあるかを図として見えるようにするのです。
ADHDの場合、不注意や落ち着きがないことで叱ることが多い、という親御さんも。あまり叱られる頻度が高いと、子どもが自信をなくしてやる気を失ってしまうことにもつながりかねません。
「脱いだ服をちゃんとたためた」「宿題を忘れずできた」など小さくてもできたことをほめてあげて、成功体験を積み重ねられるようにしましょう。得意な分野はさらにサポートしてその能力を伸ばしてあげるのもいいですね。
忘れ物が多いようなら、「前日に確認しよう」と一緒にチェックする、といった失敗を防ぐサポートを。多動であるなら、勉強机のまわりに気が散るものを置かない、休憩時間を設けて少し体を動かす、などの対策をとってみましょう。
LDの子どもたちには、それぞれ苦手な分野に合わせて教材や教え方を工夫することが必要です。
読字障害(ディスレクシア)の場合なら、文の区切りごとにマークを入れる、次の行を隠して一行ずつ読めるようにするなど、読みやすさをアップさせましょう。
書字表出障害(ディスグラフィア)で平仮名・漢字などを書くのが苦手な場合は、ノートで補助を。大き目のマスで十字線が入っているものなら、文字を四分割して捉えられ、書きやすくなります。
算数障害(ディスカリキュリア)においてはまず、数へ親しむことを心がけて。「家族5人に2個ずつイチゴを配るとしたら、10個いるね」など日常生活の中で数について触れていきましょう。また、できない問題よりもできる問題に注目してほめることも大切。算数に抵抗のない状態を保つことで、次の一歩が踏み出せます。
それぞれにおいて、電卓やタブレットの読み上げ機能など機器を活用するのも有効。学びやすい環境を整えましょう。
いずれにしても、障害を「なくす方法」を考えるより「個性」としてとらえ、その個性に適した方法を考えることが大切です。
医療機関で診断を受ける前にも、相談できる窓口はあります。医療機関の紹介なども行われているので、まずは相談してみましょう。各自治体に設置されている主なものをピックアップしました。
保健師・児童福祉司・児童心理司などが在籍し、18歳未満の子どもについての相談を受け付けています。発達障害の相談に関しては、家族へのアドバイス、医療機関・支援機関の紹介をしてくれます。
乳幼児とその親が集い、交流することを目的として設けられている子育て支援センター。専門スタッフによる発達相談を受けることができます。
住民への保健指導、健康診査などを行っている地域保健対策の拠点で、乳幼児の定期健診も実施しています。専門家に発達について相談することが可能です。
発達障害の子どもと親を支援する地域の中心的役割。相談窓口のほか、専門家による診療、療育相談、通所での療育プログラムまで一貫して行っています。
子どもに限らず大人の発達障害のある人々もサポートしています。職場で働き方や就労についての相談ができ、サポート制度など情報提供もしてくれます。
上記の機関においてほとんどが電話相談もできるので、まずは気軽に問い合わせてみても。
発達障害はその症状・特性がはっきり表れる子どももいれば、親だから気づける程度の子どももいます。「うちの子は症状が小さいから」「そのうち治るのでは」と放置していると、他者とうまくコミュニケーションが取れずに精神的に負荷がかかり、引きこもりや暴力をふるうなどの二次的問題が派発生してしまうことも。できるだけ早く子どもの障害に合わせた発達支援(療育)を行うことで、子どもはできることが増え、親も適切な接し方を教えてもらえます。
発達障害の子どもは一見してわからない場合も多く、その言動が周囲から正しく理解されないことも。「親のしつけの問題では」などと言われて、自分を責めたり孤立してしまったりする親御さんもいます。親が悩んだり苦しんだりしていることは子どもにも伝わり、決していい影響は与えません。
世界的に有名なアーティストや俳優、経営者、オリンピック選手など、発達障害を抱えていても、独自の才能を生かして社会で活躍している人はたくさんいます。焦らず自分を責めず、「この子の個性を輝かせるためには」と前向きに考えていきましょう。親が笑顔で接することで、子どもも前向きに自身と向き合えるのではないでしょうか。