右脳開発でお子様の才能を開花

夫婦が協力して子育てに当たることが常識となってきた現代。昔のように「父親はびしっと叱るときだけ」の存在ではなくなり、どのように子育ての役割分担をすればいいのか、パパもママも迷うことがあるのではないでしょうか。
そこで今回は、一般的に考えられる父親の役割を具体的に紹介。「夫が協力的ではない」というママのための対策法も。夫婦のベストな役割分担のヒントにしてくださいね。
まずは、父親・母親の役割分担について、土台となる考え方を確認しておきましょう。
子育て、と一口に言っても、その内容は多岐にわたります。「身支度」「食事の用意」「遊びの相手」「寝かしつけ」といった日常のお世話から、「道徳観やものの善悪を教える」「行儀やあいさつを学ばせる」、ときに「なぐさめ、励まし、勇気づける」といった心のケアまで。
共働き夫婦・核家族が多い現代では、それらを夫婦でうまく分担することが、無理のない子育てに不可欠です。
また、子どもにとっても父母が違う役割を持つことはメリットがあります。例えば、子どもの食事マナーをしつけるとき。両親ともに小言を言い続けたら、子どもは逃げ場がありません。叱る親がいる一方で、涙を受け止めてやさしく諭してくれる親がいることで、クールダウンして自分の中に落とし込むことができるのです。
ただ、「項目ごとに分けて、担当でないものにはノータッチ」ということではありません。すべてを夫婦で協力しあいつつ、「主担当」を作るイメージでいいでしょう。
「母親は料理と掃除、洗濯」「父親は遊び相手や勉強の先生」など、昔ながらの性別の観念から役割を決めつけていませんか。
もちろん、子どもを産むこと、母乳をあげることはママにしかできません。しかし、そのほかのたいていの育児は男女を問わずできること。ダイナミックな外遊びが得意なママもいるでしょうし、その間に料理で家族をサポートしたいパパもいるでしょう。男女の性別にとらわれず、それぞれのスキルや得意分野を生かせる役割分担を考えていくのがベストといえます。
パパ・ママが役割分担をするうえで大切なのは、子育ての方針について共通認識を持つこと。次のような点に注意して、互いの認識をすり合わせておきましょう。
わが子にはどんなふうに育ってほしいか、そのためにはどのようなしつけや教育をするのか。夫婦間で機会があるごとに話し合うようにしましょう。「認識のズレがあるな」と思ったときや、子育てで悩んだときはすぐに相談を。互いへの不満をぶつけあうのではなく、「子どものため」を一番に置き、夫婦で納得できる選択をしていきましょう。
共働きの家庭と専業主婦(主夫)の家庭では、家事・育児の分担も異なります。パパが会社勤めか、自営業か、仕事が忙しいかなども、担える役割に影響するでしょう。
重要なのは、それぞれの家庭のライフスタイルに合った役割分担ができているか、ということ。仕事も育児も日々の生活。その両方をふまえつつ、パパ・ママのどちらかに過度な負担がないようにしていくべきです。
子育ては簡単ではありません。夫婦は、それに挑む戦友のようなもの。押し付け合うのではなく、いたわり合い、助け合うべき存在です。
常に互いへの「ありがとう」の言葉を忘れず、「相手がやるだろう」ではなく「自分がやる」という積極的な気持ちで、子育てに臨みたいものです。
では次に、社会一般では父親の役割としてどのようなことが期待されているのか、具体的に見ていきましょう。
育児のさまざまな役割の中でも、特に父親に期待されているもの、適任とされているもの5つをピックアップ。参考にしてみてください。
よく、「女性は行動より言葉で表し、男性は言葉より行動で表す」と言います。父母に置き換えた場合も、母親は子どもに対して言葉で諭したり説得したりしがちなことも。そんなとき、父親が「言葉以上に行動で示す」ようにすれば、子どもはどうすべきかより理解しやすくなるでしょう。
子どもにどうあってほしいか、自らを手本として見せるのです。「礼儀正しい子になってほしい」なら、自身があいさつをしてマナーを守る。「勉強をしてほしい」なら自らも常に新しいことを学ぶ。自分らしく生き生きとしているパパの背中を見て育てば、子どもも自然とそのような姿を目指すはずです。
子どもがさまざまな人と協力し合い、スムーズに人生を歩んでいくためには、社会のルールをしっかり学ばせる必要があります。
一般的な人付き合いや倫理的なことについては両親ともに教えられるでしょう。ただ、ママが専業主婦の場合、企業に属しての働き方や経済のことなどについては、日々接しているパパのほうがリアルに語ることができるのではないでしょうか。
子どもの成長に合わせて、少しずつ社会のことをわかりやすい言葉で伝えていきましょう。新聞を読む以上に、父親の生の体験談や見聞はきっと子どもの役に立つはずです。
入浴や寝かしつけを担当している、というパパも多いでしょう。しかし、子育てはそういったわかりやすいお世話だけではなく、細かなタスクに満ちています。そして、その細かなタスクをママが圧倒的に請け負っている、というパターンも少なくありません。
子どもの服や持ち物に名前を書く、給食袋の中身を洗ってセットする、園・学校に提出する書類や日誌の記入……。一つ一つは大したことがないように思えますが、それが積み重なることでママの時間と精神が削られることも。
「与えられた役割のみやっていればいい」という考えだと、これらのタスクが目に入りません。そうすると、ママが不在時や体調を崩したとき、家庭は回らなくなってしまいます。
ママがしている子育ての細かなタスクに興味を持つこと。そして、自分ごととして進んで行うように心がけましょう。
パパの仕事が忙しくて、どうしても子育ての時間が取りにくい、という家庭もあるでしょう。仕事で疲れていると、帰宅後何もしたくない、という気持ちになるかもしれません。
しかし、忘れてはならないのは、「パパが仕事に専念できるのはママが家で子育てと家事を一手に担っているから」ということ。自分と同じように今日一日、子育てという仕事をこなしていたということ。
会社と違い、家庭ではグチを言い合える同僚もいません。一日子どもと向き合っていたママは、パパが帰ってくるのを心待ちにしているはず。子育ての不安や、子どもの変化などを聞いてほしいと思っているでしょう。
その気持ちを受け止め、ちゃんと耳を傾けてママと同じ立場で考えることが大切です。夕飯時、寝る前のひととき、朝ごはんのときなど、少しでもいいので自分から「今日、子どもたちはどうだった?」とママに聞くことを習慣にしてみてください。「パパも積極的にかかわろうとしている」とわかるだけでも、ママの精神的な支えとなるでしょう。
「頼りになるパパ」というと、重いものを運ぶ、高いところの荷物を出し入れする、体力の必要な遊びをしてくれる、といったことを思い浮かべるかもしれません。そういった体格や腕力を活かしての行動も「頼りになる」のですが、それだけと思っていてはNG。
真に頼りになる父親とはどういうものか、考えてみてください。それは、家族が困っているときに真価をあらわすのではないでしょうか。
子育てはさまざまな壁があります。子どもの発達、学習、進路、教育資金のほか、いじめや不登校などの問題が起こるかもしれません。それらを母親任せにすることなく、子のために真剣に考え、最終決断のリーダーシップをとれる父親こそ、真に頼れる存在といえるでしょう。
誤解してはいけないのは、自分の意見を押し付けることがリーダーシップではないということ。しっかりとした知識と意思を持ちつつ、ママや子どもの思いを受け止めた上で、未来に向けて家族を導く。そんな父親が求められているのです。
「もっとパパに子育てに参加してほしい」「言ってもなかなか聞いてくれない」といった悩みを持つママもいるでしょう。必要なのは夫婦での話し合い。非難しあって余計にこじれることがないよう、ポイントを押さえておきましょう。
非協力的なことをママが感情的に責めれば、パパも気分を害して結局は険悪なムードに。あくまで冷静に、自分の考えや思いを伝えることが必要です。
「家族会議」として日時を決めて定期的に話し合ったり、場所をカフェなど家の外にしたりすると、互いに落ち着いて問題に向き合えるのでおすすめです。
また、パパに具体的に要望を伝えることもポイント。「もっと育児に協力して」では、子育てがよく見えていないパパの場合、何をすればいいのかわかりません。「わたしは今、子育てのこの部分で困っている」「こういう時、これをしてほしい」と具体的にいうことで、パパも行動しやすくなるでしょう。
妊娠中から子育てまでの仕事と育児の両立についてまとめた、厚生労働省「父親の仕事と育児両立読本~ワーク・ライフ・バランス ガイド~」※も、役割分担の話し合いの参考になります。
※参照/厚生労働省「父親の仕事と育児両立読本~ワーク・ライフ・バランス ガイド~」
https://www.mhlw.go.jp/bunya/koyoukintou/pamphlet/09.html
外出中にパパが子どもの洗濯物を取り入れてくれたとき、「たたんでタンスにしまうまでやってよ!」とママがグチをいったらどうでしょう。よかれと思ってやったのに、ダメ出しをされたとなるとやる気をなくしてしまうかもしれませんね。
「もっとこうしてほしい」「私はやっているのに」と思うところはあったとしても、まずは「ありがとう」「助かるわ」と感謝の気持ちを伝えてください。人に喜ばれることは、誰しもうれしいもの。次もやろうと思ってくれるのではないでしょうか。
要望があるのであれば、「ちなみに、たたんでおいてくれるとさらに助かる」と、ハードルを低めにしてお願いを。具体的に伝えて、徐々にステップアップしてもらうのがパパにとってもスムーズでしょう。
ママ友の夫が家事育児を積極的にしていたら、「もっとパパも手伝ってよ!」と言いたくなるかもしれませんが、考えてみてください。「〇〇ちゃんのママは手料理が得意なんだって。ママももっとおいしい料理を作ってよ」とパパに言われたらどうでしょう。がんばる気にはならないですよね。ほかの家庭の父親と比較してもプラスにはならないのです。
そもそも、家庭ごとに事情は異なります。父親・母親双方の仕事の状況、得意分野、子育ての方針などが違えば、役割分担も異なってくるはずです。
考えるべきは、自分の家庭の中でうまくバランスが取れているかということなのです。
夫婦は十人十色。10組いれば10通りの事情や特色があります。一般によしとされる父親像が、自分の家庭においてもベストとは限りません。父親の役割の正解は、それぞれの夫婦の中にだけあります。
思いをため込まず、こまめに話し合うこと。責めるのではなく協力し合う方法を探ること。パパもママもこの点を念頭に置いて、ふたりにピッタリな役割分担を見つけてくださいね。
子育てでは、お父様、お母様の深い理解がとても大事。親の態度や考え方が変わっただけで、子どもの成長が一気に良い方向に向かったり、またマイナスの結果が生じたりもします。
幼児教室ヘーグルの教育内容は非常に広く深い内容を包含しており、理解いただくためにはある程度の時間が必要ですが、”親と子の共育大学“では特に心理学を中心として、食育、知育、体育、徳育をどうバランスよく行なっていくか、子育てのヒントが結集されています。興味がありましたら、お気軽にお問い合わせください。