右脳開発でお子様の才能を開花
【幼児教育の豆知識】子どもの学力を伸ばすには?学力を伸ばす親の共通点について徹底解説!
小学校に入学するまでに、習い事を始める子どもは少なくありません。習い事といってもジャンルが多々あり、「うちの子には何を習わせようか」「いつから始めるのがいいのか」と検討しているお父さん、お母さんもいるのではないでしょうか。
この記事では、幼児期から習い事を始めるメリットやデメリットをはじめ、習い事の選び方、オススメの習い事などをまとめて紹介します。
適切な時期に適切な習い事をさせることは、のちのち子どもの能力を高める土台になります。記事を参考に、どんな習い事がいいのかを考えてみてくださいね。
幼児期から習い事をしたほうがいいの?
まずは、幼児期といってもいつ頃から習い事を始めるのがいいのか、幼児期に始めることでどんなメリットがあるのかを中心に説明していきます。メリットだけではなくメリットもあるので、しっかりチェックを。
幼児期の習い事はいつから始めるべき?
幼児期といっても0~6歳と幅広いですが、習い事をさせている多くの家庭で、「この年齢から」というスタート時期があるようです。
3~4歳から始める家庭が多い
子どもの習い事をスタートする時期は、「3~4歳」という家庭が多いようです。この年齢は、子どもが幼稚園入学を迎える区切りの年。保育園に通っていなかった子どもも、一定時間は親と離れて過ごすようになります。言語能力の発達とともに大人の言うことを大体は理解できるようになり、指示された内容に即した言動ができるようになる年です。体の運動機能も高まり、全身のバランスを取りながら動くことが可能になります。
0~2歳の場合は理解力や運動能力などが未熟なので、親子で参加するというパターンの習い事が多数。それが3~4歳になれば習い事に一人で参加し、先生が教えてくれる内容を理解し、自分でやってみることができるようになるため、「そろそろ始めてみようか」と考える家庭も多いと思われます。
5,6歳になり、小学校入学が視野に入ってくると、通信教育を始めたり学習塾に通わせたりという家庭も増えます。
幼児期の習い事は親主体で決める
「子どもがやりたいといったから」など、子どもの意思を尊重するのはいいことなのですが、幼児期はまだ深く考えられず、「友だちがやっている」「幼稚園でやって楽しかった」など軽い理由で「習いたい!」と言うことがあります。しかし、結局すぐ飽きてやめる、となってしまう場合も。
あれもこれも次々に習わせられればいいのですが、費用も時間も有限です。
子どもの一時の興味に流されすぎず、とはいえ子どもの特性も見ながら、親が「わが子にとって本当に必要な習い事は何か」を見極めることが重要です。
幼児期から習い事をさせるメリット
成長速度が速い幼児期に習い事によってさまざまな刺激を受けることは、子どもの知識やスキルだけではなく、人間的な成長にもつながるメリットがあります。
早期に始めることで、スキルを高められる
「1,2歳からテニスラケットを握っていた」「6歳で絵画コンクール入賞」といったエピソードが聞かれるように、世界でも活躍するレベルのアスリートやアーティストたちは、ごく幼いころからその分野に取り組んでいることも多いですね。
特にスポーツの世界では、10~12歳(もしくは9~12歳)が「ゴールデンエイジ」と呼ばれ、「一生の中でも運動神経がもっとも発達し、運動能力も急速に向上する時期」(※)とされています。9歳以下のプレゴールデンエイジも重要で、この時期に運動神経を刺激して伸ばしておくことで、ゴールデンエイジの伸びがさらに大きくなると考えられています。
語学や音楽も、音を聞き分ける能力が柔軟な幼少期の間に始めることが重要と言われています。
多くの分野において、幼少期から始めるのは「能力を伸ばす最適時期を逃さない」ためであり、将来においてより高いスキルを積み上げられる土台を作ることを目的としているのです。
(※)ゴールデンエイジにおける運動習慣の形成/若藤聖梨(愛媛大学)
https://ed.ehime-u.ac.jp/kyoushoku/wp-content/uploads/2019/05/73537f4bfe8eeea3195db4eba972478b.pdf
さまざまな経験をすることで、視野が広がる
家庭と幼稚園や保育園という2つの世界だけではなく、習い事をすることで別の世界に触れることができるのもメリットのひとつです。
先生や上級生の技術を目の当たりにしたり、新しい知識を教えてもらったりすることは、幼児に大きな刺激を与えるでしょう。そして、興味を持ったならぐんぐんと吸収していくことができるのも、好奇心が強く自由な時間が多い幼児期だからこそ。
家庭と園以外で大人や同学年・異年齢の子どもと触れ合う機会にもなり、異なる考え方やコミュニケーションの取り方を学ぶよい場にもなります。
人生における力になる
人間の脳は、幼児期のうちに大部分が完成するともいわれています。もちろん、その後も成長し続けるのですが、この成長著しい時期に適切な刺激と知識を与えるか与えないかで、その後の能力に大きな違いが出てくるでしょう。習い事はそのための有効な手段のひとつです。
また、習い事により目標に向かって努力すること、集中すること、壁を乗りこえた達成感や自信などを得ることは、子どもにとってかけがえのない経験です。それは、成長後の人生において課題にぶつかったときにも役立つはずです。
幼児期から習い事をさせるデメリット
習い事をさせるのはメリットだけではありません。子どもだけではなく親もある程度の負担があると心得ておきましょう。
金銭的、時間的負担が増える
習い事は当然費用が掛かります。レッスン代などのほか、場合によっては教材費やユニフォーム代などが必要な場合も。また、送迎のための費用や時間も親の負担になります。
続けられる距離や費用なのか、十分に考えて習い事を決める必要があります。
子どもの心に負担がかかることも
習い事が増えることで、家庭での練習時間が多くなったり、その分自由に遊べる時間がすくなくなったりと、子ども自身が負担に感じることもあり得ます。
そうならないためには、習い事の数を増やしすぎないこと、親が家庭での練習や宿題に対して神経質になりすぎ、親子関係を悪化させないようにすることが大切です。幼児期はのびのび遊ぶこともとても重要です。習い事と遊びのバランスを上手にとって、子どもにも無理のないように調整してあげましょう。
オススメの習い事と最適な選び方
習い事を選ぶ基準となる考え方や、注意点を紹介していきます。おすすめの習い事もピックアップしているので、ぜひ参考にしてください。
幼児における習い事の正しい選び方
限られた幼児期、あれもこれも習うことは難しいもの。何をいつから始めるかのほか、選び方の注意点をお伝えします。
まずは「知育」「体育」「語学」「音楽」から
なにか習わせたい、と漠然と思うのであれば、まずは知能を育て、自ら考える力をはぐくむ「知育」分野を考えてみるといいでしょう。幼児教室などがそれにあたります。
また、「体育」分野の習い事もぜひ検討を。特定のスポーツに思い入れがないのであれば、基礎体力を伸ばす体操教室や水泳教室を選んでも。体の土台ができて後のスポーツにも役立つでしょう。
また、早期から始めると効果が出やすい「語学」「音楽」分野もおすすめです。
目的と開始時期の見極めが大切
なぜ習い事をさせたいのか、親としての目標をはっきりさせておくことも重要です。周囲が習っているから、友だちに誘われたから、ではなく、子どものどういう部分を伸ばしてあげたいのか、十分に考えてから選択しましょう。
また、親が乗り気になったからといって、レッスンの内容によっては子どもがついていけないといったことも起こり得ます。そうすると、「難しいからいやだ」とマイナスなイメージを抱いてしまい、その後も苦手意識がぬぐえなくなる可能性も。わが子の心身の成長やものごとへの興味などを総合して、適切な開始の時期を考えましょう。
無理強いはNG
もっとも避けたいのは、子どもが嫌がっているのに無理強いすること。練習をしない、行きたがらないことをきつく叱責(しっせき)する、「行かないならおやつはあげない」など罰を与えるような言動を親がとると、子どもの習い事へのイメージはますます悪くなり、自ら意欲的に習いたいと思えなくなってしまいます。
幼児にオススメの習い事とそのメリット
幼児が多く通う習い事を中心に、オススメを6つピックアップしました。それぞれのメリットとされるポイントを紹介するので、選択の参考にしてくださいね。
幼児教室
楽しく遊びながらも、知能を高めていけるのが幼児教室です。教室によって内容はさまざまですが、多くは知育を目的としており、文字の読み書きや数、計算などを教えてもらえます。それだけではなく、創造性や思考力、判断力など勉強以外の非認知能力の醸成に力を入れているところも多くあります。そのほか語学や音楽、運動などを教えてくれるところも。
教室には子どもが自然と興味を持てる教材が準備されていて、生まれ持っている知的好奇心を上手に引き出してくれます。子育てに関して知識豊富な先生もおり、家庭学習や子育てについて相談できるのは親にとってもうれしいポイント。小学校受験を目指している家庭にも心強い存在です。
「子どもの興味が広がった」「集中力がついた」などポジティブなコメントが聞かれる幼児教室。先述のとおりそれぞれ異なる特色があるので、十分に検討して決めるとよいでしょう。
スイミングスクール
幼児も小学生でも習っているという子どもが特に多いのがスイミングスクール。水泳は全身運動であり、体全体の筋肉を鍛える効果が期待できます。また、呼吸器、循環器の機能を高める効果も。続けることで体を丈夫にし、全身の筋力が付くことで他のスポーツにおいても活躍できる体を作れます。
習わせている親からは、「体力が付いた」「水を怖がらずに泳げるようになった」などの声が。
選ぶ際は、コースの人数は何人か、どのようなコーチが教えてくれるかなど、実際に見学に行って確かめるといいでしょう。
英語・英会話
英語も人気の習い事です。小学校から授業として取り入れられるようになったので、幼児期から英語に触れさせておこう、と考える親も多いよう。耳や脳が柔軟な幼児期に英語を学ぶことで、ナチュラルな発音や言い回しを無理なく身につけられると考えられます。
言葉だけではなく英語圏の文化に触れられるスクールもあります。そうしたことに親しんでいれば、就学後の授業にも積極的に取り組むことができるでしょう。
「自分よりずっと発音がいい」「外国人の先生にも物おじせず、コミュニケーションが取れるようになった」といった親の感想も。
ネイティブの先生がいる教室もあれば、日本人の先生が教えているところもあります。どちらがいいというわけではないので、子どもが楽しんで英語を学べるところを探しましょう。
音楽・楽器
ピアノやバイオリン、歌など音楽・楽器の習い事もおすすめです。幼児期は聴覚や芸術的な感性、感受性が大きく成長する時期。特に、「絶対音感は5歳までに音楽を学ばねば身につかない」ともいわれ、早期のスタートがベターとされています。
音楽・楽器を習うことで聴く力が養われ、言葉の理解も早くなるといわれています。楽器では指を動かすことで脳が刺激され、知覚能力にもよい影響があるのだとか。レッスンや自宅練習によって集中力も高まります。なにより、リズムに乗って曲を奏でたり歌ったりするのは楽しみのひとつに。
「楽譜が読めるようになり、音楽の授業に役立った」という感想にもあるように、就学後の音楽の授業でもつまずくことが少なくなります。
どの楽器を習わせるかなどは子どもの好みもあります。個人のほかグループレッスンのスクールもあるので、体験レッスンに参加して子どもに合うか検討を。
ダンス・バレエ
音楽とともに、女の子に人気なのがダンスやバレエ。「姿勢が美しくなった」などうれしい効果を感じる親もいるようです。
体の柔軟性やバランス感覚が高まるほか、体幹が鍛えられる効果も。音楽に合わせて踊るのでリズム感や表現力も身につきます。グループで行うことも多く、コミュニケーション能力や協調性が高まるとされています。体を動かすことでストレス発散の効果も。
ダンス教室にはストリートダンス系やジャズ系などいくつか種類があります。それぞれ特徴があるので、子どもが興味を持てそうなところを選んでみましょう。
武道
柔道や空手、剣道など日本の伝統でもある武道。礼儀を重んじる武道では、「心身ともに鍛えられている」「あいさつがしっかりできるようになった」など体だけではなく子どもの心の成長を感じる親も。
技を磨く中で体力が付くのはもちろん、集中力や忍耐力も養われます。試合を通じて、相手を尊重することやさらなる向上心も芽生えるでしょう。
武道によっては幼すぎると難しい競技もあります。近隣の教室で何歳から受け入れているのかを確認してみましょう。
まとめ
習い事を始める絶好のタイミングが幼児期
ものごとの吸収力、そして成長率が高い幼児期は、習い事を始めるのにぴったりといえます。幼児期を逃すと獲得がより難しくなる能力もあるので、親は「子どものどんな力を伸ばしたいか」を早めに検討しておくといいでしょう。
何よりも子どもが楽しく取り組める習い事を選ぼう
大切なのは、子どもが楽しんで取り組めるかということ。習い事を選ぶ際は、体験レッスンなどで子どもが笑顔で過ごしているかどうか観察し、「また行きたい!」という意欲を持っているか確認を。
幼児期は遊びから学んでいく時期です。楽しいことであれば、自分からどんどんと知識を吸収し、レベルアップしていきます。そうして何かに取り組んだ体験は、就学後の学習やスポーツなどにもきっと生かされるはずです。
株式会社ヘーグル 理事長
30年以上にわたって、幼児期からの理想的な能力開発と学習環境を追求、独自に開発した「親と子の共育大学のプログラム」など、親子でともに成長できる子育て、教育メソッドは絶大なる人気を誇る。
【執筆者】逸見 浩督(へんみ ひろただ)
株式会社ヘーグル 理事長
30年以上にわたって、幼児期からの理想的な能力開発と学習環境を追求、独自に開発した「親と子の共育大学のプログラム」など、親子でともに成長できる子育て、教育メソッドは絶大なる人気を誇る。