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【幼児教育の豆知識】子どもが「嘘」をついたら…親の対処法について徹底解説!
自分の子どもに嘘をつかれたら、親は驚きとショックで思わずきつく叱ってしまうこともあるかもしれません。「子どもの嘘」は、実は親の対応次第で改善されることもあれば、こじれて繰り返し嘘をつくようになることも。素直に話ができる子に育てるにはどうしたらいいのか、わかりやすく説明していきます。
なぜ子どもは嘘をつくのか
嘘をついてしまう子どもの心理
宿題をやっていないのに「やった」と言ったり、物を壊してしまったときに隠したりごまかしたり。子どもの嘘といってもさまざまありますが、早い子だと2歳から嘘が見受けられるようになるそうです。
幼児に特徴的なのは、空想や願望からつく嘘です。例えば、「保育園の給食はなんだった?」と聞くと「ジュースとアイスクリームだった」。大好きなジュースやアイスクリームをたくさん食べたい、という気持ちから話しているだけで、現実と空想の区別がつきにくい幼児期にはありがちなかわいらしい嘘です。
3,4歳ごろになると、実際と違うということを認識しながら嘘をつくことができるように。その理由で最も多いのは「叱られたくない」という心理かと思います。親に一方的に怒られるだけではなくどうすれば自己防衛できるか、そう考えられるようになるのは、一つの思考の成長の証とも言えます。
さらに小学校、思春期となってくると、「親に心配をかけたくない」「自己のプライドを守りたい」など嘘をつく理由も複雑になり、その内容も巧妙になってきます。
このように、子どもの嘘は成長の段階で自然と出てくるものとも言えますが、中には家庭の環境に影響されてついている嘘もあります。例えば、親がとても厳格で常に小言を言っている、という場合、子どもは「これ以上叱られたくない」という気持ちから嘘をつくことも。また、何か優れた結果を出したときしかほめてもらえないという家庭では、「親にほめてもらいたい、期待に応えたい」と、悪い成績を隠すなどの嘘につながる場合もあります。両親が多忙などの理由で寂しい思いをしていると、元気なのに「体調が悪い」など「親の気を引きたい」から嘘をつく子どもも。
嘘の内容によっては、しつけの仕方など親の接し方・家庭環境を見直す必要があるかもしれません。
子どもがつく嘘には注意すべきものとそうでないものがある
嘘をつくのはもちろんよくないことですが、その種類によって放っておいてよいものとそうでないものがあります。
幼児の空想や願望がもととなる嘘は、気にしなくてもよい嘘です。成長し現実と空想の境界がはっきりしてくれば、自然とつかなくなるでしょう。
注意するべきなのは、「自分のために人をだまそうとする嘘」です。叱られたくない、何か失敗してしまった、やりたくないことを避けたい、認められたいといったときにつく嘘は「よくないこと」。それを認識せずに成長したとしたら、将来人間関係がうまく結べないのは明白です。嘘がクセにならないように、親から指導していかなくてはなりません。
思春期前後、学校での友人関係の問題からつく嘘や親に知られたくないことを隠すための嘘などについては、単に注意しても反発を招くことも。話をしやすい環境を作るように心がけ、子どもから本当のことを話してもらえるようにするのがベストです。
次は、子どもの嘘に対処する際にどんなことに気を付ければいいのか、詳しく見ていきましょう。
嘘をついた子どもに対する対処法
嘘をついた子どもへの効果的な接し方
子どもに嘘をつかれると、「自分の育て方が間違っていたのか」と悩んでしまうという親御さんも。動揺してしまうのはわかりますが、まずは親が冷静になって対処することが大切です。先ほどお話ししたとおり、嘘をつくのも成長の一部、と考えてみましょう。
子どもも理由があって嘘をついているのです。「子どもが抱える問題や悩みを解決するきっかけ」と思えば、嘘の受け止め方も変わってくるのではないでしょうか。
子どもの話をしっかり聞き、背景を理解してあげる
重要なのは、「なぜ嘘をついたのか」という背景を知ることです。まずは落ち着いてその理由を聞いてみましょう。例えば宿題をやっていないのに「終わった」と嘘をついたのは、ゲームがやりたかったのか、そもそも勉強についていけていないのか、何かほかに悩みがあるのか…。その理由によって、今後どのように対処すべきかが変わってきます。
嘘の内容によっては、クラスメイトから強要されているなど、いじめやトラブルに巻き込まれているのかもしれません。親が思い込みでその理由を決めつけないように注意しましょう。
よく、「怒らないから本当のことを話してみて」という親御さんもいます。子どもが正直に話してくれたら絶対に怒ってはいけません。「よく話してくれたね」とほめてあげてくださいね。
親が子に寄り添い、真摯(しんし)に耳を傾けることで、子どもは「親は自分の味方。本当のことを話そう」と思ってくれるはずです。
嘘がいけない理由を、ついてもいい嘘も含めて理解させる
「嘘はダメ」とだけ言うのではなく、嘘をついてはいけない理由を子どもにわかりやすく伝えることも必要です。嘘をつくのがクセになってしまうと、そのうち誰にも信頼されなくなり、自身の居場所も失うことに。嘘が人を傷つけること、結局は自分に返ってくることを説明しましょう。読んだ本のエピソードなどを使ってもいいかもしれません。
逆に、正直であることは周囲からの信頼も得られ、自分自身も精神的に健康でいられる、というメリットも伝えておくといいですね。
ただ、とがめなくてもよい嘘もあります。「誰かを傷つけないため」など、人のためを思ってつく嘘は「方便」といえます。ポイントは、「自分の利益のためにつく」のか「人のためにつく」のかという点です。
嘘にも種類があって、単純に悪いことではなく人間関係の中で必要な場合もある、ということを同時に理解してもらいましょう。
嘘をつかれた親の気持ちもしっかり伝える
「嘘をつかれて悲しかった」「残念だった」など、親の気持ちを素直に伝えることも大切です。自分の嘘がどれほどの影響を与えたのかを自覚するとともに、親が気持ちを包み隠さず伝えることで、自分も正直に話そう、という気持ちになってくれると思います。
年齢が低い子どもは特に、嘘をついた理由が自分でもうまく話せないことも。そういうときは問い詰めず、まずは「アイメッセージ」で親の気持ちを伝えてみてください。
嘘をついた子どもにとってはいけない行動
効果的な接し方の一方で、NGな接し方もあります。対処を間違えると事態がこじれて、子どもはさらに嘘を重ねるといった結果になりかねないので注意です。
頭ごなしに叱る
話も聞かず一方的に叱りつけてしまうと、子どもの自尊心を傷つけ、怒られる恐怖から逃れるためさらに嘘を重ねることにもつながってしまいます。「嘘つき」など相手をおとしめる言い方もNGです。
しっかりと話も聞かずに謝らせる
よくない嘘の場合は謝るべきですが、その理由を聞かないまま、「とにかく嘘をついたのは悪いこと」と謝罪を求めるのは逆効果。反省することなく、嘘をついても「謝ればすむ」と間違った学習をしてしまうかもしれません。
嘘をついた理由をしつこく問いただす
嘘をついた理由を聞くのは大切ですが、聞き方が問題です。厳しく問いただすと委縮して本当のことが話せなくなり、結局は根本的解決にはいたりません。うまく理由を話せない場合もあります。しつこく問うのではなく、親の気持ちを話しつつ、「あなたに寄り添って解決したい」ということをやさしく伝えてください。
親が自身の行動を見直すことも大事
子どもの嘘の背景には、親の接し方に問題がある場合も。子どもだけが原因と思いこまず、自身のことを振り返る時間を持ってみてはどうでしょうか。
子どもに対して普段から厳しすぎないか
虐待を受けている子どもは嘘をつきやすいといいます。親から虐待を受けたくないから、また虐待されていることを周囲に知られないためと思われます。そこまでいかなくても、しつけが厳しい家庭だと、「叱られたくない」という思いからつい嘘をついてしまう子どもも。あたたかく寄り添い支える姿勢をベースに、叱るときはメリハリをつけて叱るようにしたいものです。
しつけの中で親もつい嘘をついていないか
片付けをしない子どもに、「片付けないならおもちゃを捨てちゃうよ」と言ったり、何かを買ってほしいとねだられて「それはもう売り切れているよ」と言ったり。しつけの一環としてつい嘘をついてしまうことはありませんか。
親が嘘を重ねていると、そのうち子どもも気づきます。親の姿を見て子は育つもの。子どもも自然と嘘をつくようになってしまうのです。なるべく嘘をつかない子育てを心がけましょう。
そして、子どもに嘘を指摘されたら素直に謝る。これも肝心です。
まとめ
子どもが嘘をついたら、ケースバイケースで対処しよう
子どもは子どもなりに、さまざまな理由で嘘をついています。まずは子どもと向き合い、しっかりと話を聞くこと。嘘を生み出している根本の原因を知り、それに合わせて環境や接し方を改善していくことが、嘘を繰り返させない一番の薬となります。
何度言い聞かせても嘘をついてしまう子もいるかもしれません。親は悩んでしまいますが、年齢や子どもの性格によっては嘘をそれほど重く考えていないこともあります。そんなときもあきらめず、嘘をついたことを冷静に指摘しつつ、一緒に改善方法を再考しましょう。そうすれば、成長するにつれ子ども自身が嘘をつかないようコントロールできるようになるでしょう。
そして、親も子に対して正直になること。日ごろから、互いに言いたいことを隠さず話し合える関係を築いてくことが大切です。
「心の教育」から始まるヘーグル教育
幼児教室へーグルでは通常、学力養成中心の先取り学習が中心の教室が多い中、「人間学」や「心理学」に基づいた本格的な「心の教育」を幼少期から行うことで、「人間として器の大きな子」に育てていきます。
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実際にヘーグルに通っている保護者様の声はこちら
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30年以上にわたって、幼児期からの理想的な能力開発と学習環境を追求、独自に開発した「親と子の共育大学のプログラム」など、親子でともに成長できる子育て、教育メソッドは絶大なる人気を誇る。
【執筆者】逸見 浩督(へんみ ひろただ)
株式会社ヘーグル 理事長
30年以上にわたって、幼児期からの理想的な能力開発と学習環境を追求、独自に開発した「親と子の共育大学のプログラム」など、親子でともに成長できる子育て、教育メソッドは絶大なる人気を誇る。