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幼児教育の豆知識

【幼児教育の豆知識】子どもの自己肯定感を高めるには? 親が取り組むべきことについて徹底解説!

子どもの自己肯定感を高めるには

「自己肯定感が低い」「自己肯定感を高めるには」。そんな言葉をよく目にするようになりました。自己肯定感が高いと自信を持って前向きに生きられ、他者も大切にできる―。親としてはぜひ、わが子の自己肯定感を高めたいと思うもの。
そのためには普段の家庭での取り組み方が欠かせません。子どもに対してどのような接し方をすればいいのか、詳しく解説していきます。

自己肯定感とは

「自己肯定感」とは、そもそもどういう意味なのでしょうか。「自信がある」「自尊心がある」といったとらえ方をしている人もいるかもしれません。あらためてその言葉の意味を考え、自己肯定感が子どもたちにどう影響するのかを知っておきましょう。

自尊心と自己肯定感はどう違う?

「自己肯定感」とよく混同される言葉として「自尊心」があります。「自尊感情」ということもあります。辞書で「自尊心」を引いてみると、「自分を尊重し、品位を保つこと」「自分をえらいと思うこと」といった意味が見つかるでしょう。つまりは、「自分はすばらしい存在である」「価値がある」と考えるのが、「自尊心」ととらえられます。
一方の「自己肯定感」はどうでしょうか。臨床心理学者で「自己肯定感」の提唱者といわれる高垣忠一郎さんは、著書の中で「『自分が自分であって大丈夫』という安心感」である、と述べています(※)。

「自分にはこういう他人よりも優れたところがあるから、自分を肯定するというような自己肯定感ではないのです。(中略)ここに私が存在して生きていること自体が良いことなのだ、というふうなそういうレベルの自己肯定感(後略)」

つまり、いいところも悪いところも含めて自分は自分でいいのだ、と丸ごと肯定することだと定義しているのです。他者からの評価で自分の価値を決めず、他者と比べて自己を卑下することもなく、「あるがまま」の自分を受け入れる。それこそが、真の「自己肯定感」と言えるでしょう。

(※)高垣忠一郎「生きることと自己肯定感 -子どもの問題とどう向き合うか-」、登校拒否を考える親の会、2006年1月、87P

自己肯定感の高さは将来に大きく影響する

自分は自分でいい、という自己肯定感が高い子どもは、精神が安定していて挫折しても再び立ち上がる強さがあります。しかし、他者の目を気にして自分の弱さを受け入れられない自己肯定感が低い子どもは、失敗を恐れて消極的になってしまいます。少しの批判でも全否定されたように感じ、ものごとをネガティブにとらえがちになってしまうのです。
このような考え方が続くと、成長してからも自らの人生を積極的に切り開いていくことは困難になってしまいます。
子どもの将来にとって重要な自己肯定感。ところが、2014年に行われた内閣府の意識調査で、日本の若者の「自己肯定感」について憂慮される結果が出ました。

日本の若者の自己肯定感の低さが問題に

「平成26年版 子ども・若者白書」(※)によると、日本を含め7カ国の若者(13~29歳)に「自分自身に満足しているか」という質問をしたところ、諸外国はおおむね80%が「そう思う」「どちらかといえばそう思う」と答えたのに対し、日本は45.8%という結果に。「自分には長所がある」という質問では、他国が73.5~93.1%なのに対し日本は68.9%。「日本の若者は諸外国と比べて、自己を肯定的に捉えている者の割合が低く、自分に誇りをもっている者の割合も低い」という結論が出されました。
「日本の若者は自己肯定感が低い」。そのことが問題としてクローズアップされ、変化の激しい現代社会を生きるためには「子どもたちの自己肯定感を高めること」が肝要と結論づけられました。学校教育においてもそれをはぐくむことを目標として掲げ、取り組んでいくことが重要と考えられるように。各県の教育委員会や学校単位ではすでに、具体的な指導方法の開発、実践がなされているところもあります。
もちろん、子どもの自己肯定感は教育現場でのみ育まれるものではありません。家庭においてどう接するか、親の意識も大きく影響してくるのです。

(※)内閣府「平成26年版 子ども・若者白書(全体版)」
https://warp.da.ndl.go.jp/info:ndljp/pid/10325105/www8.cao.go.jp/youth/whitepaper/h26honpen/index.html

自己肯定感が高い子どもと低い子どもの違いとは

わが子の自己肯定感はどうなのか、しっかり自己肯定感をはぐくめているのか、親としては気になるところですね。自己肯定感が高い子どもと低い子どもではどのような特徴があるのか、それぞれ見ていきましょう。

自己肯定感が高い子の特徴

自己肯定感の高い子どもは自分の個性を受け入れていて、精神が安定しています。自分にも他者にも寛容であることから、次のような共通点が見て取れるでしょう。
・前向きでポジティブ思考
・どんなことにも意欲をもって取り組む
・失敗にくじけない
・常に自然体でよい人間関係が築けている

周囲に振り回されず、軽やかな心を持って成長後もさまざまなことにチャレンジしていくことができるでしょう。

自己肯定感が低い子の特徴

一方、自己肯定感が低い子どもは自信がなく、心が不安定になりがち。次のような特徴が見られたら、少し注意して子どもを見てあげましょう。
・失敗を恐れてチャレンジしない
・少しでも叱られると「自分はダメな子」と落ち込む
・他者に攻撃的な態度を取る
・自身の意見を発言しない
・ほめられても素直に喜ばない

このようにネガティブな考えに支配され、心が萎縮した状態のまま育ってしまうと、自分らしく輝いて生きるのは難しくなってしまいます。

大人になってから自己肯定感を高めるのは簡単ではありません。一度陥ってしまったネガティブな思考のループから、自身の力で抜け出すにはかなりの努力が必要です。
子どもの未来のためにも、幼少期から親が子どもの自己肯定感を高めていくことが大切なのです。
具体的にどんな取り組みができるのか、次に解説します。

子どもの自己肯定感を高めるために親がすべき5つのこと

自己肯定感の高い子どもに育てるために、日頃から取り入れたい接し方を5つに絞って紹介します。

子どもの失敗を否定せず、すべてを受け入れる

「なぜ言うことが聞けないの?本当にダメな子」
「あなたって何回言ってもできないのね!」
このように、子どもの失敗を否定するような言い方をしていませんか。親としては子どもを心配し、しつけとして言ってしまうこともあるかもしれません。しかし、親から否定的な言われ方をすると、子どもは「自分はできない」「ダメな子ども」と暗示にかかってしまいます。
とはいえ、悪いことをしても叱らない、ということではありません。行為を叱っても、子どもの人格まで否定しないということです。子どもが理解できたら、「次から気をつけようね」と寄り添い、気持ちを切り替えて接するようにしましょう。「どんなことがあっても、親は自分を愛してくれている」と子どもが確信できるよう、日頃からのコミュニケーションが大切です。
学校のテストや習い事でいい成績が残せなかった、というときも、「やらないからできなかったんでしょ!」などと責めるのはやめましょう。まずは、子どものくやしさや悲しさを受け止めてあげること。そして、これからどうしたらいいかを自分で考えられるようにサポートしてあげましょう。「失敗しても大丈夫、次がんばろう!」と、親が前向きな声掛けをすれば、子どもも立ち直って再チャレンジできます。

子どもに無理やりやらせない

「近所の人に会ったらあいさつしようね」「人に迷惑をかけてしまったらごめんなさいといおうね」など日頃から教えていることに対して、子どもが素直にできないときもあります。
特に幼いうちは、恥ずかしかったりショックで言葉にできなかったり、ということも。そんなときに、「あいさつができないと嫌われるよ」「ごめんなさいっていうまで口きかない!」と無理に言わせようとすると、どうなるでしょうか。
余計に口は重くなり、子どもの心には「自分はできないからダメな子」という否定的な思いが生まれるだけとなってしまいます。
親としては、「将来あいさつができない子になってしまうのでは」など心配になるでしょうが、しっかり伝えていれば、時期が来れば言えるようになります。
「明日はあいさつできるといいね。ママも大きな声で言うよ!」「ごめん、っていうと相手にも気持ちが伝わるよ。次は言えるようにしよう」など、子どもの感情に寄り添った促しを行い、見守っていきましょう。

子どもに期待しすぎない

子どもに、過度な期待をしないことも注意点のひとつ。親の期待が大きすぎると、子どもはそのプレッシャーに押しつぶされてしまいます。
勉強はもちろんですが、スポーツやお絵描きなどで「もっとできるでしょう」「ここは上手にできていないから残念ね」と上ばかり見て話してしまうのは、今までの努力や現時点の子どもの実力を無視していることになります。
今できていることを認め、ほめてあげることがもっとも大切です。それも、結果のみをほめるのではなく、取り組んだ姿勢や努力を認めてあげることこそ、一番近くにいる親の役割と心得ましょう。
親に認めてもらえたことで、子どもの中から自然と「次はもっとがんばってみよう」という気持ちが生まれてくるのです。

子どもに考えさせ、決断させる

何でも親が教えてしまったり、意見を誘導したりしてしまうと、子どもは自身の考えを持とうとしなくなり、指示に従う習慣がついてしまいます。それは、自信をなくし他者に依存するもとにも。
子どもにはなるべく自分で考えて、決断するようにさせましょう。ものごとに対して疑問を抱いたとき、「どうして?」と聞いてきても、「どうしてだと思う?」と、思考する時間を与えるのです。わからなければ、「一緒に調べてみようか」など、答えを探すサポートをしてあげるといいでしょう。
決断に関してもそうです。毎日着る服、余暇の遊びといったことや、いつまで遊んでいつ勉強をするのか、習い事のレッスンはいつするのか、などについても、親が指示するのではなく子どもの考えを聞いて、決めるようにしましょう。
親からしたら間違った決断に思えることもあるかもしれませんが、即否定しては逆効果です。危険がなく他者に迷惑がかからなければ、思うようにやらせてあげましょう。「うまくいかなかった」「ああすればよかった」と失敗して学ぶことは、親に言われるよりも確実な成長につながります。

絶対にほかの子どもと比較しない

クラスの友だちなどと比較することは、子どもの自己肯定感を下げる原因となります。「比較することでもっとがんばってほしい」という考えから、「〇〇くんはできているのに」とつい言ってしまうこともあるでしょう。しかし、子どもは比較されると、「自分はできない」「親は〇〇くんのほうがいいと思っている」などと感じてしまいます。
ほめるときに、「~ちゃんより上手」「~くんよりかしこい」と比較するのも避けるべきです。友だちを下にみるようになるほか、「人よりできないと認められない」という価値観が生まれ、他者との比較がクセになってしまう可能性も。
子どもは一人ひとり得意不得意も違えば伸びる時期も異なります。ほかの子どもと比べるのは親の焦りや押し付けでしかありません。
比較するのであれば、過去のわが子を考えるといいでしょう。子どもは少しずつでも成長していきます。たとえわずかであっても、できるようになったことに注目し、一緒に喜んであげること。そうすることで、子ども自身もさらに上を目指して伸びていきます。

まとめ

子どもの存在そのものを無条件で肯定することがもっとも大切

幼少期の親の対応に大きく左右される子どもの自己肯定感。接し方のポイントについて解説しましたが、その根本となるのは、「わが子を愛している」という、シンプルな親の思いにほかなりません。
子どもが生まれたとき、多くの親が「健康で元気に育ってほしい」と願うことでしょう。腕の中の命そのものが大切で、生きているだけでうれしい存在だったはずです。それが、成長するにつれ「もっと~ができるようになってほしい」「うちの子は~ができない」と、さまざまなものを求めがちに。そうならないために、たびたび立ち止まって、わが子が生まれたときのことを思い出してみましょう。
「何かができるから愛しているわけではなく、わが子の存在そのものがかけがえのないもの」。その思いを常に忘れず、子どもにも言葉にして伝えてあげましょう。

まずは親自身の自己肯定感を上げよう

「子どもを無条件に肯定する」。そうはいっても、親の心に余裕がなければ難しいときもあります。臨床心理学者・高垣忠一郎さんは、前出の著書の中で以下のように述べています。

「大人自身が『自分が自分であって大丈夫だ』と思えるような人間関係の中に身を置くということがとても大事なのではないかと思います。そして自分自身の中に『自分が自分であって大丈夫だ』という自己肯定感が膨らんでくると、子どもの有りのままを受け入れられる大人になっていくと思います。」

親自身が自分を他者と比較せず、ダメなところも含めて「これでいい」と認めること。そうして、自分らしく前向きに生きている親の姿を見せることが、子どもの自己肯定感をはぐくんでくれるはずです。

 

逸見理事長
【執筆者】逸見 浩督 (へんみ ひろただ)
株式会社ヘーグル 理事長

30年以上にわたって、幼児期からの理想的な能力開発と学習環境を追求、独自に開発した「親と子の共育大学のプログラム」など、親子でともに成長できる子育て、教育メソッドは絶大なる人気を誇る。
逸見理事長
【執筆者】逸見 浩督(へんみ ひろただ)
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30年以上にわたって、幼児期からの理想的な能力開発と学習環境を追求、独自に開発した「親と子の共育大学のプログラム」など、親子でともに成長できる子育て、教育メソッドは絶大なる人気を誇る。

 

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