子育てをするとき、またそれ以外の場面でも、人の対応は「減点法」と「加点法」の2つに分けられます。
減点法とは、マイナスのモチベーションを起こすことで、「〇〇をしないために頑張る」といったものです。
たとえば会社で働いている人が、上司から「今度遅刻したらクビにするぞ!」と言われたら、どうなるでしょうか。
遅刻しないように、マイナスを避けるために気を付けるとは思いますが、クビになるかもしれない恐怖で委縮し、ストレスや不安でまた遅刻をしてしまうかもしれません。
減点法で指導すると、失敗が失敗を呼ぶという悪循環を起こす可能性が高くなってしまいます。
一方で、加点法はプラスのモチベーションを起こす方法。「〇〇が出来るよう頑張ろう」「これが出来たら次はこうしよう」など、ポジティブな目標設定で指導する方法です。
この加点法で絶大な効果をあげた事例が、オリンピックの女子マラソンで金メダルを獲得した高橋尚子選手です。
高橋選手を指導した小出監督は、加点法の達人でした。
当時、高橋選手は一流といえるような実績があるわけではありませんでしたが、「君なら出来る」と声をかけ続け、ポジティブな目標を与えました。
その結果、無名選手がオリンピックで金メダルを獲得するという偉業を達成したのです。
シドニーオリンピックに挑むとき、二人はイメージトレーニングを行っていました。
レース数日前、高橋選手が小出監督に聞いたのは、「表彰台には何を着ていけばいいか」という内容だったそうです。それくらい、自分が金メダルをとることを信じていた高橋選手。
このイメージが、到底無理だと思われた夢を実現させました。
イメージの力には大きな効果があります。
「出来なかったらどうしよう」「失敗したらどうしよう」というマイナスイメージを持つ人よりも、「出来たらこうなる」「上手くいったらこんなに素晴らしいことになる」とプラスで考えられる人のほうが、圧倒的に力を発揮することが出来ます。
このプラスのイメージ力を育むには、普段から親が加点法で指導することが大切です。子どもの「出来ると信じる力」を高め、最大限に能力を発揮できるような下地をつくってきましょう。
減点法よりも、加点法で子育てしていきましょう!
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