右脳開発でお子様の才能を開花
第4回 胎教・幼児期の本の読み聞かせが「心」を育てる
お母さんは、お腹の中の赤ちゃんに優しく語りかけ、
生まれてからは赤ちゃんの顔を見るたびに話しかけます。
そして、たくさんの絵本を読んで聞かせます。
この語りかけや絵本の読み聞かせは、子どもの心にどのような
働きかけをしているのでしょうか。
1980年代にイタリア、パルマ大学のV・ガレーゼたち
3人の教授が、まるで「鏡」そっくりの働きをする
不思議な脳細胞を見つけだしました。
その名は「ミラーニューロン=まねっこニューロン」。
この脳細胞は、「鏡」のように他人のふるまいを
そっくりまねるのです。
この細胞のおかげで、人間は他の人の行動を見るだけで、
自分の頭の中で再現をし、相手の心を理解することが
できるのです。
ロンドン大学のタニア・シンガー教授は、
人の痛みがわかるかという実験をしました。
恋人同士の女の子のほうに電極を付け、合図と同時に軽い
電気ショックを与えた時、女の子は、軽い痛みに
顔をゆがめました。
次に男の子にも同じように電極を付け、今度は合図だけして、
電気ショックは与えませんでした。
すると、それを見ていた女の子の脳の、「前帯状皮質」が
反応したのです。
この部位は、ミラーニューロンが詰まっているところです。
女の子の脳は、男の子が感じるはずの痛みを“リアル”に
感じ取っていたのです。
お母さんが、感情を込めて読んであげる絵本の読み聞かせや
語りかけは、子どもの脳の中で同じ作用をします。
子どもは、物語を通して「心」の世界を広げることができます。
ですから、お父さん、お母さん方も、できるだけ
たくさんの本を子どもに読んであげていただきたいのですが、
そのとき、義務感でイヤイヤ読むのでは、
子どもはちっとも楽しくないし、楽しくないことを強要されれば
本が嫌いになってしまいます。
自分も物語を楽しみながら読んで聞かせると、
子どももその楽しさを受け入れていきます。
子どもは、お父さんお母さんが楽しく読んでくれる
絵本が好きなのです。
親子で一緒になってお話の中に飛び込んで、
主人公の気持ちを体感する。
そんなふうに絵本の世界を経験した子どもは、
きっと本を読むことが大好きな、心の豊かな子になるでしょう。
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●えほんの読み聞かせをはじめ、他にもさまざまな
“子育てのポイント”をこちらでもご紹介しています。
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