右脳開発でお子様の才能を開花
第29回 幼児教育は長期的視野で考えよう①
幼児教育・小学生の教育で大事なことは、
常に長期的視野に立って考えることです。
短期的な目標設定ばかりに気をとられると、
思いがけない落とし穴にはまってしまうこともあるからです。
子どもは、親の思うようにはなかなか育ちません。
例えば、「長所を伸ばそう」とよく言われることですが、
この長所自体を親がきちんと把握しているでしょうか。
結構、親から見れば短所に見える部分が、その子にとっての
最大の長所だなんてことは、大いにあるものです。
例えば、いろいろなものを道で拾ってきて、
玄関はがらくただらけ、などという話をたまに聞きます。
お母さんは、「片付けたと思ったら、また拾ってくるの
繰り返しで、おかしくなりそうだ」と言います。
でも、その子にとって、このがらくたの山は、“宝の山”です。
今回の作品では使わないけれど、次の作品をつくるときに
必要なものもたくさんあるのです。
もし、その子に「もう二度とがらくたを拾って来てはだめよ」
といって強制的に阻止してしまったらどうでしょう。
その子のせっかくの創造力が台無しになってしまうかも
しれません。
子どものやる気というのは、「やる気のマグマ」というのが
あって、そこから泉のように自然にわきあがってくるのです。
親が期待しているところに、その“穴”はないことが多いのです。
どちらかと言えば、あって欲しくないようなところ、
つまり、親にとってはあまりありがたくない位置に
その“穴”があることが多いのです。
でも、位置が気に入らないからといって
その“穴”をふさいでしまうと、
「やる気」のエネルギーも枯渇してしまいます。
子どもがだんだん大きくなってきたときに、
「この子はやる気がないんです」という言葉が聞かれます。
そのような場合には、その子が
やりたいことをやらせてあげたかどうか、
その子の考えを聞いてあげたかどうかが問題になります。
子どもは、思いのほか器用に親の考えに同調して、
自分の意志なのか、親の意志を通してあげたのか、
わからない場合がありますので、気をつけなければ
なりません。