右脳開発でお子様の才能を開花
第35回 子ども自身が考え出す子育て
どうやったら、子ども自身が考え、
自立していく子育てが出来るのでしょう。
お母さんの口癖は、
「ちゃんとやりなさい。ちゃんとしなさい」
ではないでしょうか。
この「ちゃんと」というのは、すごく曖昧な言葉です。
どうすれば「ちゃんと」という状態になるのでしょう。
もし、「ちゃんと」しなかったら、誰が困るのでしょう。
ここで、多くの方は、「それは、本人である子どもでしょ」
とお答えになりますね。
でも、実は困るのは「お母さん」なのです。
今のお母さんの多くは、子育てが自己評価につながると
思っています。
子育ての失敗=親である自分の失敗と考えて
しまうからです。
確かに、ひどい子どもを見ると、誰もが
「親の顔を見てみたい」と言うでしょう。
でも、このような意識が過剰になりすぎると、
親にとっても、子どもにとっても過剰な
プレッシャーとなってしまいます。
いつも誰かに見られていて、評価されているような
気分がしてしまいます。
最近の人は、思ったことをあまり分別をつけずに
言ってしまう傾向が強いからです。
だからこそ、人の言うことを気にしていても何もなりません。
人は、ほとんど無責任に発言するものだからです。
もっと、堂々と子育てをしていきましょう。
多少のことはあったっていいじゃないですか。
多少のことがあるのが当たり前です。
子どもが、自分の行動を反省するときは、
何か自分に不都合な事があった時です。
困るのは子ども自身です。
小学生や幼児の場合、完全に放っておくわけには
いきませんが、自分が困ったという体験をさせることは
大切なことです。
例えば、忘れ物をしたり、宿題を忘れれば、
子ども自身が困ったという体験を親が安易にカバーしてしまうと、
子ども自身がせっかく伸びるチャンスを逸してしまうことに
なります。
人間は、自分が困ってはじめて何とかしなければ
という気持ちになります。
そのような気持ちになって、やっと人のアドバイスを
聞く耳を持つようになります。
子どもの自立のきっかけは、このようなところから
生まれてくるのです。