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②幼児期からの素地力の育て方

第95回 高めたIQをどう生かすか

高めたIQをどう生かすか

IQがいくら伸びても、「能力」につながらなければ

意味がありません。

トレーニングによってIQを伸ばした、その後が重要です。

本人が、「やる気」=「モチベーション」を、

はっきりと持たなければなりません。

ですから、本人の自覚を促す取り組みや、気づきを与えることが

大切なのですが、本人の意思を無視して、

早急にある方向に無理やり導くのはやめた方がいいでしょう。

特に小さい子どもは、無意識的に

親の期待に応えようとしてしまいます。

真面目で優しい子ほどその傾向は強いのです。

大きくなって我慢も限界になったとき、

取り返しのつかないことになりかねません。

普通の学習塾では、成績を上げるためのカリキュラムや

教え方を重視しています。

これは勉強ができる子にはいいのですが、

そうでない子はなかなか結果が出ない、ということがあります。

やはり限界があるのです。

私たちは、子どもの「受け皿」を大きくするということに

力を注いでいます。

子どもたちが、どんどん吸収できるように、

器を大きく広げてあげるのです。

この受け皿を大きくするために大切なのは、「総合基本力」です。

・記憶力=楽しく覚えられる力=瞬間記憶力とイメージ記憶力

・高速処理能力=早く処理できる力=速読力と高速処理力

・理解力=楽に理解できる力=文章理解力と算数的空間把握能力

・想像力=想像力を発揮する力=イメージ想像力

この4つの力がバランスよく伸びることで生まれるのが、

もう一つの大切な力である「集中力」です。

また、ヘーグルの教育では、「速さ」をとても重視しています。

「見る速さ」「読み取る速さ」「聞く速さ」によって、

右脳と左脳を活性化し、潜在能力が引き出されます。

大量の情報を入力・処理・出力する訓練をすることで、

高速処理能力が身につき、

例えば、今まで5時間かけていた勉強が、

40分でできるようになったりするのです。

そして、余った時間で他の事に挑戦しよう、

という意欲が生まれます。

子どもはそれぞれ、成長する早さも内実もまちまちです。

みんなより遅い子どももいるし、

速ければ良いというわけでもありません。

体力の足りない子に、険しい山を登りなさいといっても、

それは無理なことです。

子どもが秘めている潜在能力や、総合基本力を踏まえた

「もうひとつのモノサシ」で見てあげると、

いろいろな可能性に気づき、

褒めて励ますことがたくさん見つかります。

そしてその子の成長を待ってあげることもできるようになります。

すると子どもは、認められたという自信を持ち、

その自信が次の可能性を開くことになります。

可能性が見える→自信がつく→能力が引き出される→

新たな可能性があらわれる、という「良い循環」に入ってこそ、

子どもの可能性は無限に伸びはじめるのです。

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