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子育ての知恵ぶろぐ

第103回 「緊張しないぞ」でなおさら「緊張」~自己暗示のコツ

509843 [更新済み]

梅干を思い浮かべてみてください。

赤くてシワシワの梅干です。

それを口に入れたところを想像すると、

本当につばが出てきますよね。

頭で想像すると、すぐに体に影響をおよぼします。

今度は、半分に切ったみずみずしいレモンを

想像しないでください。

どうですか、いくら言葉で「しないで」と否定しても、

黄色くて酸っぱいレモンを思い浮かべてしまいませんか?

それだけでなく、つばも出てきてしまいます。

人前で慣れないスピーチをしなければならないとき、

「緊張しないように」と自分に言い聞かせて

壇上に立ったとします。

「緊張しないように」といくら言葉で繰り返しても、

「緊張している自分」が頭に浮かんでしまいます。

そんな状態で、少しでも言葉に詰まってしまったら、

ものすごい緊張状態に一気に陥ってしまって、

スピーチは台無しです。

「~しない」と言葉で「否定」を意識しても、

いったん映像としてイメージしてしまうと、

もう否定されないのです。

では、どうすればイメージと自己暗示がうまくいくのでしょうか?

それにはまず、「失敗」や「緊張」ではなく、

「成功する自分」や「リラックスしている自分」をイメージして、

同時に言葉でも言い聞かせれば良いのです。

スポーツ・勉強・仕事、何においても同じです。

そして「うまくいくぞ、成功するぞ」という

「成功したイメージと自己暗示」で成功したときには、

「やった!イメージ通りにうまくいったぞ!」という

喜びの体験とともに、新たな「成功」のイメージを

得ることができます。

その瞬間から「成功体験」となって、

より深く強い「成功のイメージ」として残ります。

「成功するイメージ」を「成功体験」で

強化することができるのです。

スポーツや勉強、仕事などをしていて

「キツイなあ」と思うことがあります。

この「キツイ」も他の捉え方ができます。

「キツイ、つらい、厳しい」という言葉を

「楽しい」に置き換えます。

単に言葉を代えるだけなのですが、

「楽しいというイメージと自己暗示」に変わってしまうのです。

「楽しい」とイメージし自己暗示できたときには、

脳の中ではアルファ波が多く出ている状態になっています。

スポーツ選手が良い結果を出すのは、このような状態のときです。

それに対し「ネガティブ(否定的)な考え方」をすると

ベータ波が多くなり、緊張して体もこわばった状態に

なってしまいます。

厳しいトレーニングやハードな仕事も、

「楽しみながら」やることで、脳波はアルファ波になり、

気持ちも体の状態もポジティブな方向に

変化するのです。

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