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子育ての知恵ぶろぐ

第141回 教育はサービス業?

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子育ての第一の目標は何でしょう?

それは、自分の力で生きていく力を
つけさせることでしょう。

一言でいえば、
「生きる力の構築」
ということになります。

ところが、現代の教育のあり方は、
子どもを自立させない方向へと
導いてしまっている側面があります。

それは、
教育=サービス業だと
考え始めた頃から起こっています。

教育をサービス業と考えた場合、
教育者がサービス提供者で、
子どもはお客様ということになります。

サービスを提供する人(教育者)は、
お客様(子ども、或は親)が満足するように
しなければなりません。

ですが教育の現場では、
サービス一辺倒では
不十分なこともあります。

教育には、
当人にとって心地よい環境も必要ですが、
そうでないことも、
その子を大きく成長させることがあります。

よく考えなければならないのは、
子どもが自立して
自ら考えることのできる人間に育てるには、
どうしたらよいかということです。

多くの親は、塾や家庭教師に、
わかりやすい指導を求めます。

わかりやすさとは、
手っ取り早く点数をとる方法
でもあります。

でもそれは、
教える側の力に頼ってしまうことであり、
同時に、
子ども自身が理解しようとする力を
奪ってしまうことにもなりかねません。

答えを出すための
テクニックを教えることが、
教育ではありません。

子どもが自ら理解したり
考えたりする努力をしないで、
簡単に教えてもらうことを
繰り返していると、
自立した思考から
ますます遠ざかってしまいます。

手を出して助け船を出して
あげればあげるほど、
自分で考える力は失われていきます。

でも、助け船が遅れれば、
その子のやる気は下がってしまいます。

このタイミングがとても重要です。

「過ぎたるは及ばざるがごとし」

この言葉を銘記しておきたいものです。

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