右脳開発でお子様の才能を開花
第169回 右脳開発の最大の敵「ドリームキラー」②
善意のドリームキラーは、
無意識でキラーになってしまう
ところが厄介です。
当の本人も
全く自覚症状がないのですから。
その大元は、
安定した状況を作り出そうとする
エネルギーから来ます。
例えば、
高価なバッグが気に入ったとします。
「これ欲しい!」と思います。
しかし、値札を見たとたん、
「買っても自分には
似合わないかもしれない」とか、
「洋服や靴とのバランスを考えると
全体的には合わないかも」と言ったり、
バッグの欠点を
必死に見つけようしたりして、
潜在意識が自動的に働き出します。
大金を出すことは
潜在意識にとって不快なので、
「コンフォートゾーン」から
離れてしまうのを
避けようとするのです。
それでは、「夢=ドリーム」とは
一体どのようなものなのでしょう。
「夢」とは、
自分の現状から大きくかけ離れたくらい
大きなものでないと
「夢」になりません。
苫米地博士は、
「自分がビビッてしまうくらいの
大きなゴールを設定することが大事だ」
と言っています。
つまり、
人が聞いて当たり前だという
ゴールを設定しても
潜在意識にとっては
何の影響も受けません。
単に、聞き流せてしまうような
目標設定をしても
無用の長物と化してしまうだけです。
現実から相当離れた目標を
設定するわけですから、
夢を現実からの延長線上につなげても
つながるわけがないのです。
もし、つながるとしたら、
大した夢ではありません。
ドリームキラーは、
夢が現実をつながっていないことを
攻め立てます。
そして、夢を描いた本人が
諦めるまで言い続けます。
最終的に、本人が行う自己評価が
セルフイメージに与える影響よりも、
ドリームキラーが
セルフイメージに与える影響の方が
大きくなってしまいます。
そうすると、
日ごろの生活でやりたいことや
自分に自信が持てるようなことがあっても、
「きっと無理だろう…」
「今回は、たまたま運が良くてできただけ」
と自己評価をどんどん低めてしまいます。
それでは、
ドリームキラーとならない、
またドリームキラーに出会っても
影響を受けないようにするには、
どうしたらいいのでしょうか。
①目先の目標ではなく、
子どもが大人になって
立派な人間に成長しているという
最終的な目標を心に強く描く。
②現状と夢とのギャップを気にせず、
「目標を達成したらすごい!」
と達成した時点の喜びだけを
味わうようにし、
現実と切り離して考える。
③人から否定的なことを言われても
できるだけ気にせず、
そういった抵抗があることで、
より成功へのパワーが増幅される
イメージをする。
④目標を達成する強い願望を
心の中に描き、
それを実現する手段や方法に
自然とめぐりあえるとイメージする。
⑤目の前に与えられたものに対して、
毎日ベストを尽くす。
このようなことが習慣化してくると、
ドリームキラーとは無縁の状態となります。
そして、強い願望に対する制限を
なるべく作らないことです。
バイオリンで賞を取り、
水泳で大会新記録を作り、
脳科学者となり…、
いくつもの夢を描き、
すべてを達成してしまうOB、OGが
ヘーグルにはたくさんいます。
記憶力がずば抜けてよく、
周りの友達からは
こんなに短時間で覚えられるのは
信じられない、と言われる子もいます。
子どもの将来を
とにかく信じてあげましょう。
子どもが描く夢よりも、
親が描く子どもの夢の方が大きいくらいが、
右脳開発をする親子には丁度よいのです。