右脳開発でお子様の才能を開花
第186回 「悪質ないたずらをする子ども」vs「甘やかされて育てられた親」の戦いが始まった
中国で悪質ないたずらをする子どもが
社会問題になっています。
彼らは「暴れ小熊(熊孩子)」と
呼ばれています。
33階建てのマンション屋上から
コンクリートブロックを投げ落として
バイクを破壊したり、
川を眺めている人を突き落としたり、
小学生が道に置かれたショベルカーに
乗り込んで動かし鉄の柵を破壊する、
など傍若無人な行動をしています。
駐車してあるポルシェの
屋根に乗って飛び跳ね、
自動販売機を壊してジュースを強奪と
やりたい放題です。
家族に対しても、ショッピングセンターで
「うるせえ、ババァ」と祖母の足を蹴り、
髪を引っ張って「おもちゃを買えよ」と
騒ぎます。
また、スマホに熱中していたところを
母親から注意されると、
その子は母親や祖母に殴る蹴るの暴行を
加えます。
また、ショッピングモールの中にある
エスカレーターでは、
手すりを滑り台代わりにして遊んでいます。
それを見ている母親は、注意するどころか
「すごい速いわね」と言って、
スマホで撮影していました。
「暴れ小熊」の問題は根が深いのです。
なぜ、親が怒らないのでしょうか。
彼らの親は一人っ子政策
(中国で1979年から2015年まで
施かれていた政策)時代に生まれ、
わがままに育てられた「小皇帝」たちです。
だから、しつけのやり方を知らず、
子どもをひどく甘やかし、
何でもありで育てています。
つまり、「暴れ小熊」を生む土壌を
親である「小皇帝」世代が
作り出しているのです。
「暴れ小熊」が、大熊になったら
さらに恐ろしい状況になります。
「暴れ小熊」に手を焼いた中国政府は、
更正させるテレビ番組を作ったり、
更正学校が官民協力で
設立したりしています。
中国政府は、「暴れ小熊」の親が
同政策の施行時期に産まれて
甘やかされて育てられた「小皇帝」が
子どもを甘やかし育てた結果としています。
周りの人が「暴れ小熊」を注意すると、
親の「小皇帝」が逆上するなど
散々な状態です。
幼稚園で起きた
子ども同士の喧嘩に怒った親が、
相手の子どもをビンタするという
事件が起きました。
この件では、
ビンタされた子の親も出てきて、
警察沙汰にもつれ込んだそうです。
大人になっても問題は続きます。
企業の就職説明会に父親がついてきて、
父親はなんと子どもの面接で、
面接官の質問に割り込み
逆質問を始めました。
「うちの子に給料を
いくら保障してくれるんだ?」
「職場の環境は?」
そしてその様子に、
初めは気まずそうにしていた子どもも
だんだん飽きてきたのか、
ケータイゲームを始めたそうです。
ある学生は、親の選んだ会社にしか
エントリーシートを送っていませんでした。
大学の学部も親が選んだそうです。
志望動機も親に書いてもらったそうです。
会社に入ってからも、
親に仕事をしてもらうのでしょうか。
そういう学生は
「自分が何をしたいのかわからない。
これから何の仕事をしたらいいのか
わかりません」と答え、
人事担当者を唖然とさせました。
この他にも、
履歴書等の書類も持ってこない学生も
多いのだとか。
子育てにおいて、
「甘やかし」というのは大変危険です。
また、幼少期の「しつけ」が大切で、
「正しいこと」をきちんと教えることも
重要です。