右脳開発でお子様の才能を開花
第246回 子どもの思考力を伸ばすヒント Part1
日常の生活が戻りつつあります。
今回の新型コロナの影響は、
私たちの生活がありとあらゆる面で
変わってしまいました。
これだけ印象の強い出来事が起こった時に、
子どもたちの興味をどう振り分けるかが
思案のしどころです。
学校休校で、かえって忙しくなってしまった
(毎日の学校のオンライン授業や宿題で)
子どもたちもたくさんいる、
とは聞いていますが。
例えば、どのような対策を立てれば、
感染防止と経済活動が両立できるのか
といったことを考えてみるのです。
このような活動をすることは、
論理的に物事を考えるトレーニングに
なります。
①現状を分析する
例えば、感染者数の一番多い場所はどこか?
と言えば、東京都。
では、東京都の中で最も多い市区は
どこでしょう?
その時に、23区であっても
人口の多さはまちまちですから、
単に感染者数が多いだけで比べていいのか?
何かの基準をもとに比べなければ、
比べられない。
人口1万人に対して何人が感染しているかを
比較すればいいのでは?
例えば、世田谷区が最多になりますが、
1万人に対する人数はで見ると
第10位になります。
それでは、
人口比で一番多い人数を出しているのは、
港区で11.85人です。
2位は新宿区、3位は台東区、4位渋谷区、
これらの地域に共通しているのは、
夜の繁華街がある地域です。
逆に23区で最も少ないのは、2.0人の江戸川区。
多摩地域では、最も多いのが府中市で2.66人、
1.0人未満は14市、0人は3町村です。
この時、
⑴各区や市の人口を調べ、
人口1万人当たりの人数を
ひたすら割り算をして出す。
⑵まだ、割り算ができない年齢であれば、
各区と市の一覧を見て、
まずは一番多い区や市を探して
おおいい順に並べる。
その時に、各区や市の名称を漢字で書き
(まだ漢字が書けなければ
平仮名やカタカナで書き)横に数字を書く。
それを、東京都の白地図を検索し、
ダウンロードして書き込み、
人数基準を作って色を塗る。
この場合、
できるだけ大きく印刷をする方がいいので、
家でA4でアウトプットして
コンビニなどでA3に拡大したりすると
さらに興味がわく。
②対策を考える
感染に一番敏感なのは、当然
人口比で感染者数の多い地域に住む人たち、
またはそこで働く人たちです。
そういう地域から外の地域に移動されると、
移動された人々は、
コロナを持ってきてしまうことを恐れ、
近隣地域を含めて
自粛ムードが蔓延してしまい、
経済がなかなか活性しません。
では、どうしたらいいのでしょうか?
各ご家庭で考えてみてください。
(一例)
例えば、23区平均の4.49人/万人を
超えている12区について、
居住者全員と勤務者の中での希望者を
抗原検査やPCR検査を行う。
その時、抗原検査は一日で何人できるのか?
PCR検査は何人できるのか?を調べたり、
どこで検査をやるかとか、
様々な要因を考え出して、
できる方法を考えてみる、など。
子どもは、事実をもとに、
実際に有効な手立てを
とことん考えるということをすると、
「いろいろなことを深く考えるという癖」
をつけることが大事なのです。
今回のような身をもった体験をするというのは、
この恵まれた世の中においては
非常に貴重な機会なのです。
一度、最後まで考え抜くという経験をした子は、
さらなる思考体験を求めるようになります。
例えば、東京都の例を応用すれば、
大阪府の場合、神奈川県の場合等、
いくつもパターンがあります。
今回、「非常事態宣言」が
出され続けている都市について、
同じことをやれば
相当の学力の基盤を作れます。
ぜひ、「学びの機会の創出」のヒントに
してみてください。
■今回、レクチャーで使用している資料のリンク先をご紹介します。
https://tamap.tokyo/summary-of-new-coronavirus-infections-in-tama-area/
https://www.tokyo-np.co.jp/article/national/list/202005/CK2020051902100034
https://power-point-design.com/ppt-design/tokyo-for-powerpoint/