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子育ての知恵ぶろぐ

第249回 子どものやる気を育む「5W1H法」とは?

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「子どものやる気を高める方法」とは、
一体どのようなものなのでしょうか。

今回は、
「5W1H法」をご紹介したいと思います。

5W1Hとは、誰もが知っている5つのWと
一つのHを中心に子どものやる気を考えます。

■What 何を

まず、子どもが「何に」対して
興味を持つかということは、
親からすればわかりにくいことの
一つです。

なぜわかりにくいのかと言えば、
親の方が子どもに
興味を持ってもらいたい分野と、
子ども自身が興味を持っている分野が
異なっていると、親は認識ができません。

例えば、子どもは昆虫などに
興味を持つことが多いのですが、
親の方が昆虫嫌いだとすると、
子どもの興味の対象を肯定しにくく
なります。

ですから、
子どもが持った興味の対象を肯定的にとらえ、
できるだけそれを伸ばす必要があります。

■Who(Whom) 誰が、誰を

子どもの興味の対象となりやすいのは、
当たり前のことですが人間(誰)です。

母親から始まり、
父、兄弟、祖父母、幼稚園の先生、
友達というように
関心の対象が広がっていきます。

そこで、興味・関心を
持ってもらいたい分野の偉人や、
今活躍している人のことを
あらかじめ調べ上げ、
その情報を子どもに与える
のです。

また、受験期に近づいた時、
子どもに行かせたい学校の卒業生で
活躍している人をピックアップする
方法もあります。

文化祭、体育祭などを見に行って、
学校の校風や先輩たちのナマの姿を
見せるのも効果的です。

■Where どこで

偉人たちが活躍した
実際の場所を訪れることは、
子どもの関心を強くするのには
絶大な威力を発揮します。

例えば、
宮沢賢治が活躍した岩手県を訪れたり、
吉田松陰が活躍した
山口県萩の町を訪れるとか、
そのような歴史的人物の故郷を訪ねると、
子どもの興味はとめどもなく
広がっていきます。

このような訪問の旅を成功させるには、
旅行に出かける前に
「調べ学習」をする
ことです。

いろいろな資料を集めて分析を
してください。

歴史や地理から始まって、
その偉人が研究した対象など、
どんどん広げていきましょう。

また、
思春期になった子どもの心を開くのには、
場を変えることで効果を倍増させる
ことが
できます。

例えば、兄弟が多い家庭の場合、
問題を抱えている子だけを連れ出して、
心の内を聴くなどといったときに、
ちょっとした日帰り旅行をして
移り行く景色を見ながら話をするのも
いいと思います。

■Why なぜ

子どもが小さい頃は、
何に対しても興味を持ち、
「何で?」を連発してきます。

でも、だんだん大きくなると
様々なものに対する興味が薄れてきます。

なぜそうなるのかと言えば、
日常生活の中で多くのことが
義務化されていく
からです。

例えば、
「ディズニーランド」に行こうと言えば、
子どもたちは大はしゃぎするでしょう。

でも、それを毎日行かなければならない、
決められた時間通りに
行動しなければならない、
見たり乗ったりするアトラクションの
選択権が与えられておらず、
決められたアトラクションを
決められた順番に乗らなければならない、
などと守らなければならない条件を
与えられた時、
一気に楽しさは消えるでしょう。

つまり、子どもの興味・関心の対象は、
対象自体にあることもありますが、
それと同じくらい大切なのは、
興味・関心を抱く過程(プロセス)に
あることに気づくこと
です

逆に言えば、対象がどんなものであれ、
プロセスやストーリーを大事にしてあげれば、
子どもは興味を抱くということになります。

さらに、ゲーム化をすることによって
遊び的要素が加わるので、
興味・関心を継続して
持ちやすくなります。

■When いつ

親が子どもに持ってほしい
興味・関心の時期と
子どもが実際に持つ時期は、
異なる場合があります。

例えば、親としては中学受験に
最大のエネルギーを使って
乗り越えてほしいと願って、
子どもに様々な働きかけをするのですが、
子どもが思ったような行動を
してくれないといったことは
間々起きます。

そのような場合は、
ある程度待つ辛抱が必要です。

中学受験がいいのか、
高校受験がいいのかを判断したり、
同じ中学受験でも
志望校をさらに範囲を広げて
再検討するとかするのです。

子どもは一人一人の成長曲線を
持っています。

早い子もいれば遅い子もいます。

その曲線の状態を見抜き、
その子自身が納得のいく成長曲線を
描けるようにしてあげてください。

ヘーグル教育の真価は、
一人一人の曲線を見た上で、
じっくり待つことができる点にあります。

「素地力」さえつけていれば、
本人が力を発揮したいときに
発揮できます。

非常に多くのOB・OGが、
そのことを実証しています。

■How どのように

「子どものやる気を引き出す方法は
無数にある」ということを
前提に考える
ということが大事です。

これを会社経営に例えて考えてみると
わかりやすいでしょう。

会社経営の方法も無数にあり、
様々な問題を解決する方法も
いくらでもあります。

つまり考え方次第なのです。

親の性格、子どもの性格など、
家族一人一人の性格はみな違うので
対処法も異なります。

兄弟だからといって同じ方法でよい
ということにはなりません。

親と子がともに理解しあい、
創意工夫を続けていくということ自体に
価値があるということを
認識するようになると、
大きく前進します。

子育ては、完全な正解などというものは
ありません。

正解を追い求めようと躍起になるのではなく、
まずは力を抜いて子どもとの対話を
楽しんでください。

そして、
「子どもの心からの言葉」
を聞いてあげてください。

そうすると、
子ども自身がいかに深く考えているか、
いかに葛藤しているのかがわかります。

「子どものいじらしいまでの健気な姿」
を親が見えるようになった時、
子どものやる気を引き出すという行為は
単なる技術的なことではないことに
気づきます。

その真ん中にあるのが愛情です。

そこが本来の出発点になります。

7月より『親と子の共育大学』を
再び開講します。

ぜひ、「子育ての神髄」を
多くの方々に学んでいただきたいと
思います。

親と子が、
自然体でお互いが尊重し合いながら
共に学んで育ちあう環境を
作っていきましょう。

また、
Newsweekの「CHALLENGING INNOVATOR」
でヘーグル教育が取り上げられました。

その記事もお読みいただくと、
より理解が深まると思います。

https://challenger.newsweekjapan.jp/guest.php/henmi_ruriko/

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