右脳開発でお子様の才能を開花
子育ての知恵ぶろぐ 第258回 子どもの「読解力」を伸ばすには? Part4
考えるテーマの4回目です。
「マザリーズ」というのがあります。
赤ちゃんの顔を見て、
「ママでちゅよ~」と語り掛けたりする
赤ちゃん言葉です。
人と人とのコミュニケーションの原型が
ここにあります。
相手の表情を見ながら、
相手がニコニコと笑顔になってくれるのを
期待してあいさつを交わすというのが
基本です。
声のトーンも普段よりちょっと高めとなり、
こちらもニコニコしながら会話を
交わします。
そういうお互いの気持ちを
確認し合う場面から始まって、
言葉のやり取りが始まります。
通常、私たちは会話をするときには
相手の口元を見ています。
相手がどんな言葉を発したのかを
耳(聴覚)だけでなく目(視覚)も使って
正確に聞き取ろうとします。
私たちがふだん使っている耳は、
受動的な器官だと思われていますが、
視覚によって受け取った情報をもとに、
聞き取った情報を補正する、
つまり耳が能動的に音を発して
聞き取りやすくしています。
ここで重要になってくるのが、
「言葉=語彙」です。
赤ちゃんに語り掛ける言葉は
容易なものですが、
年齢が上がってくるにしたがって
言葉のレベルも上がってきます。
ある研究者の調査結果報告によれば、
「人生の成功度」は
その人が持っている語彙の数に
比例するというのがあります。
また、持っている語彙数が多いと、
情緒が安定する度合いが高まる
といった報告もあります。
これらの情報は、
信ぴょう性に欠ける部分もありますので、
鵜呑みにするわけにはいきませんが、
語彙の数というのは
私たちが思っている以上に
大きな影響力を持っているということは
言えそうです。
考えてみれば、
人の心の有り様を理解したり
表現したりするのも言葉ですし、
算数、国語、理科、社会、
すべての教科の内容は
言葉(日本の場合は日本語)で
書かれています。
最近増えているのが、
算数の文章題の意味が分からない
子どもたちです。
これでは、
算数の問題を解く以前の問題です。(笑)
このことから、
普段の私たちの生活において、
さらに「言葉」に対して敏感になる必要が
あります。
「この子の人生の大きな柱を立てる
手助けをするのは、親の役目だ」
と覚悟をする必要があります。
言葉の大元は、
普段の家庭の会話にあります。
どんな言葉を使って
会話がなされているかが
大きな影響を与えます。
また、国語辞典などの「辞書」が
すぐ手に取ることが出来るところに
置いてあるか。
何かわからない言葉や
説明できない言葉があった時、
すぐに調べる習慣があるかが
とても大事です。
辞書で子どもに調べさせる前に、
親の方が調べる習慣をつけましょう。
一つの言葉を調べると、
辞書にはたいてい2つの意味
(またはそれ以上)が載っています。
それらの複数の意味を
考え合わせることによって、
その言葉が担っている
「意味合いの本質」に近づくことが
出来ます。
それを習慣化することによって、
言葉をただ一方的な意味、
一つの意味だけではないことに
気づかせるようにするのです。
そうすると、子どもは
言葉に対する感性を鋭くすることができ、
さらに深く考えることの重要性を
自然と学ぶようになります。
ヘーグルでは、
プレ年中クラス以上の生徒たちは、
毎週心の話を聞きます。
その内容は、非常に深いもので、
言葉遣いも多少難しいところもあります。
しかし、
毎週そのレベルの話を聞くことによって、
心を確実に成長させていくことが出来ます。
「今日、こんな話を聞いたよ。
でも〇〇〇という言葉がわからなかったよ」
と言って親に聞いてきたとしたら、
バッチリです。
一緒に辞書に向きあってください。
そして、
「1日に3つのわからない、
説明できない言葉を辞書で調べる」
ということを習慣化できれば、
1年で1,095語、年中から小6までの8年間で
8,760語にもなります。
是非、かわいい我が子に
「生涯を切り拓く最大の財産」
を築いてあげてください。