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子育ての知恵ぶろぐ

子育ての知恵ぶろぐ 第259回 同じ学校で偏差値が30も違う現実が何を起こすか?

同じ学校で偏差値が30も違う現実が何を起こすか?

偏差値というのは、私たち親世代からすると
「絶対的」なものであり、
「個人の学力的な能力を測る尺度」として
強力な存在です。

ところが、単に偏差値と言ってもその数値は、
以下の条件によって大きく変化します。

①偏差値の基本的な概念としては、
 平均点からどれくらい離れているかを
 数値化しているので、母集団が変われば
 平均点も大きく変わる。

②問題作成の意図や傾向によって、
 得点できるかできないかに大きな差が出る。

 これは、中学受験への勉強を始める頃に
 差が出やすい。
 
 高校受験や大学受験における偏差値は
 各個人の実力を反映しやすいものです。

 しかし、中学受験は
 そうでない部分が多々あります。

ローゼンソール効果(ピグマリオン効果)
というのがあります。

これについては、
ヘーグル入会時にお配りしている
「子どもの才能を笑顔で引き出す
~子どもの見方8つのポイント」や
人生の教科書第23話にもあるように、
子どもに対する周りの大人たちの
「思い込み」がその子の成長を
左右させます。

この「思い込み」を作ってしまう
大元の一つが偏差値です。

つまり、
「この子は大して才能もなければ能力もない」
と思い込んだ親が育てると、
その子もそうなります。

逆に
「この子には、素晴らしい才能や能力が
たくさん隠されていて、
後にどんどん大きくなる」というように
信じて育てていくと、そのように育ちます。

まだ、幼少期の子どもは
得意や不得意の分野がたくさんあり、
また未熟なので様々な処理に
長けていない部分があります。

そういったことを
きちんと考慮して育てていくと、
やがてその子の才能の芽が大きくなり、
大輪が咲くことになるのです。

ヘーグルのOB・OGの成長過程を見ても、
このことは強く言えることです。

ですから、子どもの可能性の芽を信じ、
芽がどこにあるのかを探す努力を
しましょう。

それは、決してつらいものなのではなく、
楽しむべきものなのです。

それでは、
同じ学校で偏差値が30も違うような事例を
具体的に見てみましょう。

●佼成学園中   35
→佼成学園高   65  差+30

●日大第三中   38
→日大第三高   69  差+31

●桐光学園中   43
→桐光学園高   69  差+26

●桜美林中    43
→桜美林高    68  差+25

●国学院久我山中 48
→国学院久我山高 69  差+21

●成蹊中     50
→成蹊高     69  差+19

●桐朋中     57
→桐朋高     72  差+15

●巣鴨中     55
→巣鴨高     73  差+18

●桐蔭学園中   49
→桐蔭高     66  差+17

(中学は四谷大塚偏差値、
高校はみんなの高校情報偏差値)

早咲きの子どもは、そんなに神経質になる
必要はありませんが、
比較的幼い遅咲きタイプの子は、
中学と高校の差が大きい学校で
じっくり育てるというのも一考です。

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