右脳開発でお子様の才能を開花
子育ての知恵ぶろぐ 第315回 親が子どもに授けてあげたい〇〇健康!
『国民皆歯科検診』を進めようとする
動きがあります。
歯科検診は、日本では現在、
高校生までは義務付けられていますが、
大学生や社会人は対象になっていません。
政府が今年の「骨太の方針」で
対象を広げていくことを
盛り込んでいます。
なぜ今歯科検診が必要なのでしょうか。
① 「歯への意識が低い」日本人
歯科医院に通う主な理由は、
スウェーデンでは
『歯の健康状態の診断』が一番の理由で
60%以上ですが、
日本では『虫歯治療で通う』が
第一の理由で66.6%でした。
予防のための検診を受けることで、
むし歯を初期の段階で発見し、
歯を削るリスクが減ります。
② 日本の高齢者の歯は、
スウェーデンと比べて6本少ない
スウェーデン 21.1本(80代)
アメリカ 18.4本(75歳以上)
日本 15.3本(80代前半)
■デンタルフロスの使用率
スウェーデン 51.2%
アメリカ 60.1%
日本 19.4%
③ 国際的に見て安い
日本の歯科医療費=安易な治療を誘発
日本の歯科医療費は、国際的に見て
決して安くはありません。
OECD17カ国中一人当たりの
歯科医療費の対GDP比が8位です。
しかし、単価を見てみると
歯石取りではアメリカが日本の17倍、
インレー(歯の詰め物)では18倍にも
なります。
つまり、日本の歯科治療に関しては、
格安の料金設定で
メンテナンスもされずに
再治療を繰り返しながら、
歯はどんどん削られていき、
口腔内が破壊されていくのです。
最終的には、歯が割れ、
抜歯ということになります。
入れ歯やインプラント等に
なってしまいます。
インプラントの場合は自由診療なので、
1本50万円くらいは覚悟しなければ
なりません。
歯を失う原因の一つが「歯周病」ですが、
これは様々な病気=糖尿病や脳梗塞、
心臓病、誤嚥性肺炎、
さらに最近では認知症との関連まで
指摘されています。
つまり、歯の健康を守ることは
様々な病気のリスクを
減らすことになるので、
日本の医療費全体を抑えることが
できるのです。