右脳開発でお子様の才能を開花
子育ての知恵ぶろぐ 第320回 これからの時代に対応した新子育て基準
最近の日本は、先進国の中で
様々な分野において取り残されて
きています。
特に経済的分野において、
私たち親世代が育った環境は
右肩上がりで物価や賃金も
上昇していきました。
人口もどんどん増え、
経済のパイが自動的に増えていく
時代でした。
ところが、日本の人口は2004年12月
1億2,784万人(高齢化率19.6%)を
ピークに減少に転じ、
今から28年後の2050年には
9,515万人(高齢化率39.6%)と
どんどん減少していきます。
これから大人になっていく
子どもたちが生きていく環境は、
私たちの育ってきた環境とは
全く異なるものです。
これからの時代に合った
子育ての新たな基準を考えていきたいと
思います。
まずは、日本人の「勤勉」についてです。
経済が放っておいても
拡大していく時期は、
効率的に大量生産をすればよい
時代でした。
ところが経済が縮小していく時期では、
一番必要とされるのは
「創造性」=新たな価値を
生み出す力です。
真面目に言われたことを
忠実に行動するということは、
生きていく上で大切な要素です。
特に幼少期の子どもにとっては、
「親の言うことをちゃんと聞く」
ということは基本中の基本です。
しかし、これも度が過ぎると
子どもの個性を枠で縛ってしまう
ことにもなります。
あれもやりたい、これもやりたいと、
子どもは様々な要求をしてきます。
それらをすべてやらせるのは
無理がありますが、
できるだけいろいろなことに
挑戦させることも重要です。
サントリーの創業者、
鳥井信次郎氏の名言
「やってみなはれ。
やらなわからしまへんで」
=just do it.の精神です。
例えば、子どもが算数の問題に
取り組み始めたとします。
親としては、
もう解き方が分かっていて、
できるだけ早く解ける方法で
解いてほしいと考えます。
しかし、子どもはあーでもない、
こうでもないと言って
回り道をしようとします。
思いついた解法を
いちいち時間をかけて解く様子に、
親はしびれを切らせて
「いいかげんにしなさい」
と叱り飛ばしてしまったとします。
この場合、
親は今週末にテストがあるので
時間配分をすれば
できるだけ早くこなして
次の問題に行ってほしいと考えます。
でも子どもは、
この問題を解くのが楽しく、
ある意味没頭して
問題に取り組んでいるのです。
ヘーグルのMEPでは、
子どものこのような姿勢を育む指導を
しています。
そうすることによって、
子どもの伸びる芽を育てることが
大きくなることが分かっているからです。
中学に入ってからもさらに伸びています。
その時に「失敗をしてはならない」
という意識を過剰に植え付けないように
しましょう。
よく「お母さんが言うとおりにしないから
こうなるのよ」のような会話をする時が
あります。
明らかに常識的なことはいいですが、
思考する、挑戦するという時は
なるべく控えるようにしましょう。
「どんどん失敗しろ」
というわけではありませんが、
失敗したことで得られることは
たくさんあります。
これからの時代に対応していく
子どもを育てるには、
簡単に枠にはめてしまうのではなく、
これから大きく広がっていく可能性の芽を
育てていくようにしていくとともに、
右脳と左脳のバランスを取りながら
両方の能力を最大限に育てていくことが
必要です。