右脳開発でお子様の才能を開花
子育ての知恵ぶろぐ 第323回 子どもの好奇心から探求学習⇒右脳につなげる方法
単なる暗記ではなく様々なものに
主体的に興味を持って調べていく
「探求学習」が2022年から実施される
次期学習指導要領にも含まれています。
その学習のスタートは、
子どもの好奇心が一番初めになりますが、
その好奇心を育てるには
周りの大人の適切な導きによって
大きく変わってきます。
幼児や小学生は自分の身の回りにある物に
興味を示します。
男の子であれば車や電車に
興味を示すことが多く、
女の子であれば料理や洋服などに
興味を持つのは自然なことでしょう。
そうした身近なことから
好奇心の芽を育てます。
幼いころから好奇心を育て、
それを探求学習につなげていく
方法について考えてみます。
今回は、ガソリン車と電気自動車とは
どちらが環境にやさしいのかを考えます。
まずは、それぞれの車に乗せて
静かさの違いを体感させます。
「どっちが静かだった?」
「乗り心地はどうだった?」など、
五感をなるべく使った経験に
結びつけます。
そして、
「どうして違いが生まれると思う?」
とたずねます。
エンジンがあるかないかが
大きな差となるわけですが、
ある程度走行した時に
ボンネットを開けてみます。
エンジンルームは触ることができないほど
熱くなっていますが、
電気自動車はそうではありません。
このようにして、
子どもが実際に感じられる部分を
できるだけ多くしていくと、
子どもの心の中にたくさんの「なぜ?」が
生まれてきます。
ガソリン車と電気自動車の大きな違いは、
「エネルギー効率」です。
イエール大学の気候に関する
広報サイトを開くと、
詳細が記述されているのと同時に
イラストでその違いが分かりやすく
描かれています。
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元は英語の文章ですが、
自動翻訳機能を使うと
かなりこなれた日本語で読むことが
できます。
どうしてもイラストの部分は
英語が残りますが、
そんな時は英語を学ぶチャンスでも
あります。
ここで示されていることには、
驚きの事実があるということです。
なんとガソリン車などの
内燃機関を持つ車は、
実際に車輪を回すために使われる
エネルギーは約20%でしかなく、
約80%のエネルギーは
熱などに変換されてしまいます。
ガソリン車よりも効率的だと
言われているディーゼル車でも
約60%が熱で放出されます。
それに対して、電気自動車は
液体燃料を燃やして別のエネルギーに
変換する必要がないため、
直接駆動することができ、
さらに回生ブレーキによって
摩擦や熱として失われる
エネルギーを回収することができるので、
総合的には87~91%が
車輪を駆動するエネルギーとして
使われます。
発電所で発電時に失われるエネルギーは、
石炭・原子力が67%、天然ガス56%、
水力発電10%ですから、
この点を考慮に入れても
電気自動車の方が圧倒的に
エネルギー効率がいい=環境にやさしい
ということになります。
従来の学習方法は、
導かれた結果を暗記するということで
終わっていました。
これからの学習法は、
「なぜ?」という疑問から始まり、
その謎を解明していくことに
重きが置かれるのです。
また、小学生であれば、
エネルギー効率を計算して
比較させることもできます。
ぜひ、身の回りにある
ちょっとしたことに興味を持ち、
「なぜ?」がたくさん出てくる
「ワクワク」する生活を
送ってみましょう。
そうすることによって
好奇心の芽を育むことで
「本物の学力」を培うことが
できるのです。
そしてまた、
右脳活性をすることによって、
こうした興味関心で得られた情報を
さらに創造的な分野にも
発展させることができるのです。