右脳開発でお子様の才能を開花
子育ての知恵ぶろぐ 第333回 子どもに教えたい〇〇〇〇〇の大切さ
米国と中国の対立、
ロシアのウクライナ侵攻など、
世界は以前のグローバル化から
分断の社会へと向かっているように
見えます。
中国の若者たちの中に
「寝そべり族」のような退廃的な姿勢も
目立ち始めています。
世界のリーダーたちは自己中心的な姿勢を
とるケースも増えており、
今の子どもたちへの見本となる大人像が
描きにくくなっているのも事実です。
こんな世の中で生きていく子どもたちに、
親としてはどのような姿勢で
何を教えていけばいいのでしょうか。
このような事象が横行する中、
静かに進行している、
豊かさを世界的に求める
=試練の先の「Next World」が
現実化しようとしています。
これは、イデオロギー対立を超えた
フェアネス(公正さ)です。
例えば、米・メキシコ国境の
「トランプの壁」は有名無実化してきて
います。
トランプ前大統領は
2020年の北米自由貿易協定(NAFTA)の
見直しでメキシコ産自動車部品に
2.5%の関税をかけやすくしましたが、
22年の春にテスラレーンは
両国の相互依存の象徴となり、
米国とメキシコの21年の貿易は
6,600億ドルと過去最高を記録しました。
来年には米南部テキサス州ラレドの国境に
新しい鉄道橋が架かる計画があります。
以前は永遠と言われたベルリンの壁も
崩壊から33年が経ち、跡地の一角は
駐車スペースとなっています。
これから始まる
新たなグローバリゼーションで
問われるのは、
効率とフェアネスのバランスです。
いかに経済効率が高くても、
フェアネスを欠いた経済活動には
代償が付きまといます。
中国では「信用スコア」があり、
個人の信用度を数値化しています。
借りたもの(レンタルサイクルなど)を
返さないと信用度はそのたびに
低下します。
日本経済新聞は、
川瀬剛志・上智大学教授らの協力を得て、
10の指標から世界84カ国・地域を評価する
「フェアネス指数」を作成しました。
①政治と法の安定、
②人権や環境への配慮、
③経済の自由度の3分野からの評価を
しています。
ランキングの上位は北欧やスイスとなり、
日本や米国は10位以下で続き、
中国やロシア、イランなどは
下位に位置します。
これからの社会の在り方は、
フェアネス(公正さ)を求められます。
長期的な繁栄をしていくためには、
独りよがりで一時的な利益を
求めるのではなく、
信用と信頼に基づいた共存、共栄の
つながりが大切です。
子どもたちにも、
こうした普遍的な価値観を
大人たちは自信を持って
教えていきたいものです。