右脳開発でお子様の才能を開花
子育ての知恵ぶろぐ 第336回 変わりゆく大学受験=ヘーグルMEP優位の時代
最近、大学入試が大きく変わっていますし、
今後も変わっていきます。
「早稲田、慶応の入試の問題の傾向が、
数年前と比べて大きく変わった」
「暗記や知識詰込み型の勉強が得意な
高校生は、今後、上位大学に
合格できなくなる」
「偏差値が低いにもかかわらず、
早・慶・上智などの上位私大や
筑波などの旧帝大の上位国公立大学に
合格する人が、最近、急増している」
このような話が飛び交っています。
おそらく、
お子様をかかえるお父様、お母様方は、
大学入試と言えば塾通いをして、
1日10時間以上の勉強をして
英単語や古文、世界史、日本史の
知識を暗記して試験に臨んで
やっと難関大学に合格というイメージを
お持ちでしょう。
しかし、最近は、「そんなこと」をしなくても
上位大学に入れる人が増えているのです。
それは、
大学入試のレベルが落ちたのではなく、
大学側の入学者への評価基準が
変わってきているということなのです。
文部科学省が発表している
「大学入学者選抜関連基礎資料集」
によれば、元来、7割近くの大学生が
一般入試を経て大学に入学していましたが、
その比率は年々下がり、
2020年度ではその比率が約半分にまで
に下がっています。
例えば、2000年度では、
一般入試65.8%、推薦入試31.7%、
AO入試1.4%でしたが、
2020年度では一般入試50.9%、
推薦入試38.4%、AO入試10.4%と
なっています。
今後は、この傾向がさらに強まっていく
予想です。
一般入試の枠が
小さくなっていくということは、
塾や予備校の関係者にとっては
とても好都合です。
なぜなら、その分競争が激化し
偏差値が上がるからです。
しかし、
そのからくりの全容を明かすことはせず、
単に競争の激化を強調して
さらにあおっていくでしょう。
しかし、それは的外れであって、
大学入試改革の本質を理解しなければ
なりません。
そういった意味では、
父母の本当の賢さが求められているとも
言えます。
現に、高校から大学に入学した
生徒の総数を出すのではなく、
一般・推薦・AOの内訳を発表してほしい
という一部の保護者からの声が
上がっています。
これらの背景にあるのは、
文部科学省が行っている
「高大接続改革」
-高校での学び・
大学入試・大学での学びを
一体化した教育改革です。
文科省は、これからの教育は、
1知識・技能、2思考力・判断力・表現力、
3主体性を持って多様な人々と協働して
学ぶ態度とし、
これらを「学力の三要素」と定義しました。
ですから、最近の入試出題傾向の変化は、
この3要素が評価されるような
問題が増えた結果、
暗記が得意な「ガリ勉タイプ」が落ち、
そうではない高校生が
上位大学に合格するように
なってきたのです。
特に、2021年度から導入された
大学入学共通テストでは、
この傾向が顕著に見られました。
実際、慶應義塾大学では、
「あなたが不条理だと思うことについて
記載し、どうすればそれを解決できるか
を論じなさい」
というような答えのない
問いについて考えさせ、
その解決法を表現させるような
問題を解くことが不可避に
なってきています。
今後、この傾向は
一気に加速するでしょう。
なぜなら、2022年度からは
高校での学習指導要領が新しくなり、
この学力3要素での授業が行われており、
2024年度入試からは
この新しい学習指導要領で学んできた
高校生が受験することになります。
その時点で従来のものから
ガラッと変わることが予想され、
すでに多くの大学では
入試問題の変更についての協議が
始まっています。
ですから、自分の好きなことに没頭できる
幼少期から小学生期を過ごさせ、
大きな脳の器=「素地力」を作りながら
受験にも対応する力を備え、
かつ勉強時間を効率化できる環境を
ヘーグルで作ってあげることが
重要なのです。
先日もMEP卒業生の
お母様から連絡があり、
「数学の偏差値が80を超えた」
「数学オリンピックでスゴイ成績を修めた」
「国語は勉強しなくても好成績がとれる」
などの報告が来ています。
来る5月の「父親セミナー」では、
今後の大学入試改革や変わっていく
教育の流れについても言及し、
さらに深堀をした内容をお話します。