右脳開発でお子様の才能を開花
子育ての知恵ぶろぐ 第340回 「過干渉」が及ぼす子どもへの影響 PART1
みなさんは「過干渉」という言葉を
聞いたことがあるでしょうか。
これとよく混同してしまうのが
「過保護」です。
「過保護」とは、
子どもが何かしようとしているときに
親が先回りをしてやってあげたりして、
子どもが実際にやらなければ
成長できない場面を奪ってしまうことです。
また、欲しがるものを
何でも買ってあげたりして、
子どもの欲求を親が満たして
あげてしまうことです。
いわゆる「甘やかし」です。
これに対して「過干渉」とは、
親が子どもの意思を尊重せず、
子どもの行動や選択について
あれこれと口をはさんだり、
無理強いしたりしてしまうことです。
つまり、親の欲求を子どもに
押し付けることです。
この「過干渉」について
気を付けなければならないのは、
親がこの「過干渉」について
意識できていないケースが
多々あることです。
「親にとっての当たり前」が
厳然としてある場合に、
「子どもはそれをするのが当然でしょ」
と片付けられてしまうことによって、
親が自覚することが難しいのです。
まずは、この「親の当たり前」を
一度見直してみることです。
例えば、家に帰ったら
サッサと宿題を済ます、というのは
親のとっては当たり前の行動に見えますが、
子どもにとっては
友達との遊ぶ約束があったり、
疲れて一休みしたい、
気分転換をしたいとかの気持ちが
強い場合があったりします。
そういった場合は、
子どもの気持ちや事情を聞き、
できることを考えさせるのです。
また、子どもは親が思っている以上に
「親の子どもに対する希望を
叶えてあげたい」という想いがあり、
また親を怒らせたくないという気持ちも
あります。
そのような場合、
親が実際に言葉を発していなくても、
「親は自分にこうしてほしいんだな」
と親に忖度するようになります。
ふつうに会話をしているような場合で、
子どもが何かを選択したように
見える時でも、実は子どもは
親の顔色をうかがいながら
選択しているケースも多々あります。
こういったことは、
小学生までの間はありがちなことです。
ただし、小学生高学年及び
中学生の反抗期になると、
子ども自身の本音が出始め、
「その選択は
自分の本心からでの選択ではなく、
親の希望を叶えてやったに過ぎない」
などと言い出したりするのです。
逆に内にこもるようなパターンになると、
自分で決めることができない子になったり、
周りのことが過度に気になり、
何事にも自信を持って取り組むことが
できないというようになってしまう場合も
あります。
ですから、なるべく子どもの心の声に
耳を傾けていくようにしましょう。