右脳開発でお子様の才能を開花
子育ての知恵ぶろぐ 第312回 子どもの外遊びの重要性
2020年厚生労働省は
「日本人の食事摂取基準」において、
ビタミンDの摂取基準量を5.5μgから
8.5μgに引き上げました。
日本では、乳幼児・妊婦・若い女性・
高齢者などを中心に
慢性的なビタミンⅮ不足が
指摘されています。
最近、魚類を食べる機会が
減ってきたことも要因の一つですが、
日光に当たる時間の減少も
関係しています。
昔と比べて現代の子どもたちは
屋外で遊ぶ時間が減っています。
「屋外で遊べる場所が少ない」とか
「屋外での事故や事件が怖い」と言った
理由もありますが、
女の子の親の意見としては、
「日焼けをさせたくない」という理由で
日光浴を拒んでいます。
ここで注意をしなければならないのは、
ビタミンⅮは食事から摂るだけではなく、
紫外線に当たることで
皮膚からも生成されるという
特殊な栄養素だということです。
1980年代にオゾン層の破壊で、
紫外線は有害であるという認識が
浸透しています。
その結果、子どもが紫外線に
当たる機会が減り、
ビタミンⅮ欠乏症とみられる
子どものくる病、頭蓋ろうが
増えていると言われています。
コロナの蔓延で外に出る機会が減り、
長期にわたるマスク生活が
さらに拍車をかけています。
健康な骨や歯を作るためにも、
日光浴のできる環境を整えましょう。
特に、骨や歯の成長は一生に渡って
関わっていくことです。
ドイツの比較研究によると
森の幼稚園に通う子どもと
普通の幼稚園の子どもとでは発話が早い、
発話量が多い、語彙が豊富だという
特徴が顕著にみられるというのです。
森の幼稚園というのは、
森や林、海岸など自然の中で
自由に遊ばせ、生活させることで
子どもを育てようと
1960年代にデンマークから始まった
運動です。
今では、ドイツや北欧の諸国でも
積極的に取り組まれています。
自然の中にいる子どもたちは、
「そこ、滑るから危ないよ」とか
「こんな珍しい花が咲いているよ」など、
自然と言葉が発せられるので、
その結果として言葉力が増え
コミュニケーション能力も高まります。
子どもを育てるのには、
「知育」「徳育」「体育」が大切だと
よく言われますが、
その要はバランスなのです。
子どもの成長は、思いもかけないことが
関係して成長していきます。
大きな成長を促せるよう、
足元から見つめ直していきましょう。